FXのスプレッドとは?通貨ペア別に取引コストが低い10社を比較!

「FXを始めたいけどスプレッドって何?」
「スプレッドの違いを参考にして自分にあった通貨ペアとFX会社を選びたい!」

スプレッドとは、FX取引をする際に提示されている2つのレート、Bid(投資家が売る価格)とAsk(投資家が買う価格)の差です。

スプレッドが狭い会社の目安は米ドル円0.2銭ユーロ円0.5銭ポンド円1銭です。

会社によって若干な差があるため、会社選びの際に多くの人が気になるかと思います。

スプレッドが低水準なおすすめFX会社
FX会社
米ドル円
ユーロ円
ポンド円
詳細
SBI FXトレードロゴ

0.09銭〜

0.30銭〜

0.69銭〜
LINE FXロゴ

0.2銭

0.3銭

0.5銭

0.2銭

0.4銭

0.7銭

0.2銭

0.4銭

0.8銭

0.2銭

0.5銭

1.0銭

※原則固定・例外あり
・SBI FXのスプレッドは変動制
・LINEFXはユーロ円 ポンド円などの人気通貨ペアスプレッドを2022/7/1まで縮小中

この記事では、スプレッドの安さを重視しつつ、その他のサービス面も総合的に判断して初心者向けのFX会社をピックアップしました。スプレッドに関する基礎知識コストの計算方法なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

スプレッドとは?基礎知識を解説

FX取引をする際に提示されているレートは2つあります。

Bid
投資家が売り注文を出す際に適用されるレート
Ask
投資家が買い注文を出す際に適用されるレート

このBidとAskの間にあるわずかな差をスプレッドと呼び、これがFX会社にとっての収益源の一つとなっています。

(例)売り価格が100.10、買い価格が100.13のとき

Bid、Ask、スプレッドの関係性

スプレッドはFX会社によってさまざまで、24時間常に一定というわけでもありません。経済指標の発表や取引が活発になる時間帯など、通貨の相場が変動するタイミングで変動しやすい傾向があります。

このように、FXでは同じものに対して2つの価格が提示される仕組みになっており、これを2Wayプライスといいます。

スプレッドの分だけマイナスからスタートする

BidとAskの間にスプレッドがあるということは、売り・買いのどちらであってもポジションを建てた瞬間にスプレッドの分だけマイナスのスタートになります

実際に豪ドル/円を購入する場合を例に見てみましょう。

(1)成行で豪ドルを買う

成行注文で1,000通貨の豪ドル/円を購入しました。このときのレートはBidが82.120、Askは82.124。その差は0.004円なので、スプレッドは0.4銭(pips)であることがわかります。

BidとAskの差

(2)買いポジションが成立、-4円からのスタート

82.124で買い注文が成立しました。このポジションをすぐに決済する売り注文に出すとBidが適用されるので、82.120となり、スプレッドの0.4銭(pips)分、ポジションの評価損益がマイナスになります。プラス決済にするためには、まずこの差を埋めなければいけません。

評価損益がマイナスの表

(3)レートが変動して現状レートのBidがポジション成立時のAskを上回る

その後レートの変動で、82.126で買った豪ドル/円のBidが82.128になり、買い注文が約定したときのAskを上回ったため、損益がプラスになりました。

レートの変動幅は0.6銭。そのうちの0.4銭はスプレッドなどのため、収支は1通貨あたり0.2銭です。1,000通貨取引をしているため、この時点でポジションを決済すると、0.002円×1000=2円の利益確定となります。

評価損益がプラスになった表

取引回数とLot数によってコストに違いが出る

スプレッドは1回の取引ごとに発生します。つまり、取引回数やLot数が多くなるごとにスプレッドによるコストは増えていくことになります。

上記を踏まえ、先ほどと同じ条件で豪ドル/円の取引をした場合の取引回数とLot数が異なる2つのパターンを見てみます。

豪ドル/円(スプレッド0.4銭)の場合 スプレッドコスト
1,000通貨の取引を10回 0.4銭×1,000通貨×10回=40円
1万通貨の取引を1回 0.4銭×1万通貨×1回=40円

それぞれ1回あたりの取引量は異なりますが、1,000通貨の方は10回、1万通貨の方は1回で比較しました。延べの取引量は同じなのでスプレッドコストも同じになります。

これと同様に、1回あたりのスプレッドコストに「取引回数×Lot数」を掛けることでコストを算出することができますが、仮にこれがそれぞれ10倍になってもスプレッドコストは400円なので、頻繁に売買をしないトレードスタイルの方にとって影響は少ないといえるかもしれません。

逆にスキャルピングなど短いサイクルで何回も売買を繰り返すトレードスタイルの場合、その都度スプレッド分のコストを支払っていることになり、スプレッドの影響は非常に大きくなります

FX会社をスプレッドで比較

ここでは、主要なFX会社のおもな通貨ペアのスプレッドの一覧をご紹介します。

スプレッドは取引コストなので各社競争となっているため、それほど大きな差はありません。スプレッドが狭いに越したことはないのですが、スプレッドだけでFX会社を選ぶのは下記の2点から早計といえるでしょう。

  • 相場変動が大きい局面において、スプレッドが拡大する場合がある
  • FX会社によりスワップポイント※が異なっており、売買をあまりしないトレードスタイルの場合は、スワップポイントを重視したうえでFX会社を選んだ方が良いケースもある

※売買する2通貨間の金利差調整分のことで、通常金利の高い通貨を買い持ちにしている場合、土日祝など休みの日を除き毎日もらえる。

FX会社・各通貨ペアごとのスワップの詳細は、こちらのスワップポイントを比較している記事をご覧ください。

それほど大差はないので優劣つけがたいところですが、各FX会社がしのぎを削るように低スプレッドを提示しているので、その違いを知るうえで参考にしてください。

FX会社の選び方に困った場合は、こちらのニーズ別におすすめのFX会社を解説している記事を参考にしてみください。

FX会社のスプレッド比較表(メジャー通貨)

ドル/円 ユーロ/円 ユーロ/米ドル ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円 ポンド/米ドル

公式
0.2銭 0.5銭 0.4pips 1.0銭 0.7銭 1.2銭 1.0pips
外貨ex byGMOのロゴ
公式
0.2銭 0.5銭 0.4pips 1.0銭 0.7銭 1.2銭 1.0pips

公式
0.2銭 0.5銭 0.4pips 1.0銭 0.7銭 1.2銭 1.0pips
SBI FXトレードロゴ
公式
0.09銭 0.3銭 0.19pips 0.69銭 0.38銭 0.9銭 0.69pips

公式
0.2銭 0.4銭 0.4pips 0.7銭 0.7銭 1.2銭 1.0pips

公式
0.2銭 0.4~0.7銭 0.3pips 1.0銭 0.6銭 0.8銭 0.6pips
LINE FXロゴ
公式
0.2銭 0.3銭 0.3pips 0.5銭 0.3銭 1.2銭 0.6pips

公式
0.2銭 0.4銭 0.3pips 0.8銭 0.6銭 1.0銭 0.8pips

公式
0.2銭 0.4銭 0.3pips 0.9銭 0.6銭 1.0銭 0.8pips

公式
0.2銭 0.5銭 0.4pips 1.0銭 0.7銭 1.2銭 1.0pips

※2021年9月22日時点
※スプレッドは原則固定(例外あり)

FX会社のスプレッド比較表(マイナー通貨)

リラ/円 ランド/円 ペソ/円 カナダドル/円 フラン/円 豪ドル/米ドル ユーロ/ポンド

公式
取扱なし 1.0銭 0.3銭 1.7銭 1.8銭 0.9pips 1.0pips
外貨ex byGMOのロゴ
公式
取扱なし 1.3銭 0.4銭 1.7銭 1.8銭 0.9pips 1.0pips

公式
取扱なし 0.9銭 0.2銭 1.7銭 1.8銭 0.9pips 1.0pips
SBI FXトレードロゴ
公式
2.8銭 1.8銭 0.3銭 2.8銭 2.4銭 0.00013米ドル 0.00032ポンド

公式
1.7銭 0.9銭 0.3銭 1.6銭 1.8銭 0.9pips 1.0pips

公式
1.6~4.7銭 0.8銭 0.3銭 1.5銭 1.6銭 0.4pips 0.8pips
LINE FXロゴ
公式
掲示休止中 1.0~4.5銭 0.3~2.5銭 1.5~11.0銭 1.6~14.0銭 1.0~12.0pips 0.8~10.0pips

公式
1.6銭 0.9銭 0.3銭 1.6銭 1.7銭 0.8pips 0.9pips

公式
1.6銭 0.9銭 0.3銭 1.6銭 1.7銭 0.8pips 0.9pips

公式
取扱なし 1.0銭 取扱なし 1.7銭 1.8銭 0.9pips 1.0pips

※2021年9月22日時点
※スプレッドは原則固定(例外あり)

人気の準メジャー通貨ペア取引に適したFX会社比較

トレード回数が多いスタイルの場合、スプレッドの影響が大きくなることはご説明しましたが、米ドル/円は一番人気の通貨であり各社ともに力を入れているので、ほとんど差はありません。

そこで、米ドル/円よりもFX会社間でスプレッドに差があり、なおかつ日本の投資家に人気の「豪ドル/円」、「ユーロ/円」をトレードする場合におすすめのFX口座をピックアップしてみました。

豪ドル/円の取引に|SBI FXトレード

日本のトレーダーに根強い人気を誇る豪ドル/円。一昔前のように高スワップポイントは望めませんが、価格が比較的安いため証拠金もそれほど必要ではなく、比較的トレードしやすい通貨ペアであるといえるでしょう。

SBIグループのSBI FXトレードなら、豪ドル/円のスプレッドが0.38銭と狭めの設定です。機能が豊富なパソコンの取引ツールと、操作性が高いスマホのアプリを組み合わせることで、さまざまなトレードスタイルに対応できるはずです。

ユーロ/円の取引に|DMM FX

米ドル/円とユーロ/米ドルの合成通貨であるユーロ/円は、米ドルとユーロのバランスが崩れたとき、非常に強いトレンドを描くこともあり、人気のある通貨ペアの1つです。

DMM FXの場合、0.5銭というとても狭いスプレッドで提供されているため、トレードがやりやすい環境になっているといえます。

LINEでカスタマーサポートへ問い合わせができるため、気軽にサポートが受けられるといった特徴もあります。

スプレッドが変動する要因は?

スプレッドが変動するのは、市場の需要と供給のバランスが崩れるときです。

外国為替市場では、人気があって取引量が多く、流動性が高い通貨ペアほど価格が安定し、スプレッドは狭くなりやすいといえます。

反対に、人気がなくて取引量が少なく、流動性の低い通貨ペアほど価格が不安定になりやすく、スプレッドは広がる傾向があります。

市場の需給のバランスが崩れる大きな要因は、おもに下記3つです。

  • 重要な経済指標発表前後
  • 突発的な政治、経済イベント
  • 流動性の低い早朝の時間帯(特に週明け月曜日の早朝)

重要な経済指標発表前後

米雇用統計や各国の政策金利発表など重要な経済指標発表前は、投資家が波乱を見据えて取引を控えるなど様子見する傾向があり、取引の流動性が低下します。

予想外の内容が発表されると注文が一気に増加して価格が急激に動くことがあるのですが、その価格変動をFX会社が吸収しきれないと判断した場合には、スプレッドを広げて対応します

このような理由から、重要な経済指標発表前後はスプレッドが大きく変動することがあります。

突発的な政治、経済イベント

主要国トップや中央銀行総裁などの要人発言、戦争・テロなど突発的なイベントにより価格が急変することがあり、それに伴ってスプレッドも拡大する可能性があります。

価格が急激に一方向へ動くと、買い注文または売り注文のどちらか一方に偏ってしまい、一時的に流動性が失われるためです。

最近では、新型コロナウイルスや米大統領選の影響でスプレッドが不安定になる場面がありました。

流動性の低い早朝の時間帯

ニューヨーク市場が閉まる日本時間の朝5時~8時くらいまでの間は、世界の主要なマーケットが開いていない時間帯で、市場参加者が少なく流動性が低下することから、スプレッドが広がる傾向が強いです。特に週明け月曜日の早朝は市場参加者が限られ、スプレッドが広がる傾向が顕著になります。

また、クリスマスや年末年始は欧米の市場参加者が取引から離れることが多く、取引量が大幅に減って流動性が低くなりがちです。

ちなみに、もっとも流動性が高い時間帯はロンドン市場とニューヨーク市場の時間帯が重なる22時~翌2時の間です。この時間帯は市場参加者が多く、流動性が高まるためスプレッドも比較的安定しています。

スプレッドのコスト計算方法

スプレッドのコストは、簡単な計算式に当てはめるだけで求めることができます。これを知っておけば、トレードの損益状況をきちんと把握でき、コストを抑えながら利益を追求することができるかもしれません。

なお、日本円と外貨の組み合わせ(米ドル/円以外)の通貨ペアである「クロス円」の場合と、外貨と外貨の組み合わせの通貨ペアの場合では計算方法が若干異なるため注意です。
後者の場合は、最後に外貨ベースの金額を日本円に換算する必要があります。

クロス円のスプレッドによるコストを計算する方法

米ドル/円など、日本円と外貨との通貨ペアを「クロス円」の通貨ペアといいます。

計算式
(Bid-Ask)× 取引する通貨数=スプレッドによるコスト
計算シミュレーション
投資家の買い価格(Ask)105.507円
投資家の売り価格(Bid)105.505円
のときに1万通貨を売買した場合:
(105.505円-105.507円)×1万通貨=-20円

例えば、米ドル/円の投資家の買い価格(Ask)105.507円、投資家の売り価格(Bid)105.505円のときに1万通貨を取引したとしましょう。

まず「105.505円-105.507円=-0.002円(-0.2銭)」でスプレッドが求められます。

これに取引する通貨数をかけると「0.2銭×1万通貨=20円」となるため、この条件の取引コストは「20円」ということになります。

外貨と外貨の組み合わせの通貨ペアでスプレッドによるコストを計算する方法

計算式
(Bid-Ask)×取引する通貨数=スプレッドによるコスト(外貨ベース)
※外貨ベースのコストを日本円に換算
計算シミュレーション
投資家の買い価格(Ask)1.18706ドル
投資家の売り価格(Bid)1.18700ドル
のときに1万通貨を取引した場合:
(1.18700ドル-1.18706ドル)×1万通貨=-0.6ドル
米ドル/円レートが1ドル=105円であった場合
-0.6ドル×105円=-63円

例えば、ユーロ/米ドルが買い価格(Ask)1.18706ドル、売り価格(Bid)1.18700ドルのときに1万通貨を取引するとした場合、まず「1.18700ドル-1.18706ドル=-0.00006ドル(0.6pips)」でスプレッドを求めます。

そこに取引する通貨数をかけると「-0.00006ドル×1万通貨=-0.6ドル」となり、これが外貨ベースの取引コストになります。

最後に外貨ベースの取引コストを円換算すると「-0.6ドル×105円=-63円」となるため、この条件の取引コストは「63円」ということになります。

スプレッド以外に手数料はある?

FX会社の公式サイト等では「各種手数料が無料」と強調しているケースがあります。実は現在はそれがスタンダードで、ほとんどのFX会社で手数料が無料となっています。

その意味では各社がほぼ横並びの状態ではありますが、それぞれの手数料がどういったものか説明していきましょう。

口座開設手数料

FX会社に口座を開設するにあたって発生する費用になります。無料であることがほとんどです。

口座維持手数料

口座を開設した後、その維持や管理のためにかかる費用です。こちらも無料のケースが多いです。

取引手数料

取引するのにかかる費用です。取引手数料は無料であることがほとんどですが、取引する際は別途スプレッドがかかり、これが実質的な手数料といえます。

入金手数料

口座に入金する際にかかる手数料です。通常の振込入金では手数料がかかり、インターネットバンキングを利用したクイック入金利用時は無料というFX会社が多いです。

出金手数料

口座から出金する際にかかる費用です。ほとんどのFX会社で無料となっています。

ロスカット手数料

ロスカットの際にかかる手数料です。ロスカットとは、証拠金維持率が低下した際に、証拠金を上回る損失が出ないようFX会社が強制的に執行する決済のことです。

スプレッド以外で各種手数料がかかるのはどんなとき?

日本の大手FX会社でも一部手数料がかかる

スプレッド以外の各種手数料は、ほとんどのFX会社で無料になっていると説明しましたが、一部例外もあるので注意が必要です。

例えば、業界大手のGMOクリック証券「FXネオ」では、ロスカット手数料が設定されています。

自動ロスカット発生時、追加証拠金制度による強制決済執行時のみ、1万通貨単位あたり税込500円(南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は、10万通貨単位あたり税込500円)の手数料が発生します

各種手数料の有無や手数料の金額はFX会社によって異なるので、事前に調べておくことが大切です。

高品質な取引環境を提供している場合は手数料がかかる!

口座開設・維持手数料や入出金手数料などは無料であっても、専用サーバーやAPI(レートや口座情報などをプログラムから取得できるシステム)などプロトレーダー向けの環境やサービスを提供しているFX会社では、別途手数料がかかる場合もあります。

スプレッドに関するよくある質問

QA画像
  • A

    FX 会社にとっての手数料です。投資家にとっては、1回の取引にかかるコストのことを指します。

    スプレッドはFX会社によって差があり、時間によっても変動します。低コストで取引を行うためには、確認しておきたい指標でしょう。

    ▶スプレッドが狭いFX会社の比較はこちら
  • A

    スプレッドが狭いFX会社は以下の2つです。

    • マネーパートナーズ
    • SBI FXトレード

    マネーパートナーズは米ドル/円のスプレッドが0.0銭~、SBI FXトレードは0.09銭~となっており、その他の通貨ペアも業界最狭水準のスプレッドを誇っています。

    ▶さらに詳しいスプレッド比較はこちら

この記事のまとめ

  • スプレッドとはBid(投資家の売り価格)とAsk(投資家の買い価格)の差であり、FX会社の収益源の一つ
  • 取引はスプレッドの分だけマイナスのスタートになる
  • スプレッドは1回の取引ごとに発生するため、頻繁な売買を繰り返すトレードスタイルの場合は狭めのFX会社を選ぶことが重要
  • スプレッドが変動するのは市場の需給のバランスが崩れるとき
  • 経済指標の発表前後、政治や経済イベント、早朝の時間帯には警戒が必要
  • スプレッド以外の手数料は無料なケースが多いものの、例外に注意

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