【2024年最新】FXスプレッド・手数料10社を比較!コスト重視派が使うFX会社ランキングも紹介
更新日時:
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スプレッドとはFXの実質的な取引コストであり 各社によって違いがあります。
「それなら安い方がいい」と誰しも思うところですが、「スプレッドの安さだけで決めていいの?」という不安もあるのではないでしょうか。
結論から言うと、初心者は「スプレッドだけ」でFX会社を選ぶのはあまりおすすめしません。
スプレッドは米ドル/円の数値、原則固定・例外あり
※:スワップポイントは米ドル/円1万通貨あたり、2023年11月の1日分の付与額
スプレッドが最安の会社は、一方でスワップポイントが低く設定されていたりすることもあります。
上記のように、スワップポイントの差によって、スプレッドのコストを上回る利益が得られるケースもあります。
「とにかくスプレッドが最安の会社」を探している人であれば、当然ながら最安の会社がおすすめです。ただし初心者の場合は、それ以外の要素を考慮することも重要です。
各通貨で狭いスプレッド(手数料が安い)といえる目安は以下の通りです。
スプレッドを比較してFX会社を選びたい人は上記の数値以下であることを意識しつつ、その他のサービス内容もチェックして選ぶといいでしょう。
※:スプレッドは原則固定・例外あり
この記事では、FX会社のスプレッドを比較し業界最狭水準スプレッドの会社を紹介しています。また、その他のサービス面も総合的に判断して初心者向けのFX会社をピックアップしました。
スプレッドに関する基礎知識やコストの計算方法なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の注目トピック
また、スプレッドも大事だけど、ほかの項目でもFX口座を比較したい人は、FINANCE JOURNAL編集部がFXおすすめ口座比較ランキング!3,000人調査でわかった初心者向けFX会社TOP10も参考にしてみてください。
当メディアでは、金融庁に「金融商品取引業者」として登録されている会社のみを紹介しています。無登録の会社はいっさい掲載しておりません。
目次
FX会社スプレッド比較10口座一覧
まず最初に、主要なFX会社の主な通貨ペアのスプレッドを一覧表で比較しご紹介します。
近年のFX業界では低スプレッド競争が繰り広げられている状態で、各FX会社がしのぎを削るように低スプレッドを提示しています。
あまり大きな違いはなくなってきてはいますが、以下のデータを参考にして、自分の取引したい通貨ペアの「相場」と「スプレッドが低い会社」を把握するといいでしょう。
FX会社のスプレッド比較表(メジャー通貨)
会社 | ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ポンド/円 | 豪ドル/円 | NZドル/円 | ポンド/米ドル |
---|---|---|---|---|---|---|---|
公式 |
0.0銭※ | 0.0銭※ | 0.1pips※ | 0.0銭※ | 0.5pips※ | 1.0銭 | 0.5pips※ |
公式 |
0.18銭 | 0.48銭 | 0.38pips | 0.88銭 | 0.58銭 | 1.18銭 | 0.9pips |
公式 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.3pips | 0.9銭 | 0.6銭 | 0.7銭 | 0.8pips |
公式 |
0.2銭 | 0.4銭※1 | 0.3pips※1 | 0.9銭 | 0.5銭※1 | 0.7銭※1 | 1.0pips |
公式 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.3pips | 0.9銭 | 0.5銭 | 0.8銭 | 1.0pips |
公式 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.3pips | 0.9銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 1.0pips |
公式 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.3pips | 0.9銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 1.0pips |
公式 |
0.2~1.4銭 | 0.4~1.6銭 | 0.3pips | 0.9~2.3銭 | 0.6銭 | 0.8銭 | 0.6~2.3pips |
公式 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.3pips | 0.7銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 1.0pips |
公式 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.3pips | 0.9銭 | 0.6銭 | 0.7銭 | 0.8pips |
*各社のスプレッドは原則固定(例外あり)
2023年8月時点 ※マネーパートナーズキャンペーン期間:2024年01月08日(月) 07時00分 ~ 2024年05月01日(水) 05時55分まで
※パートナーズFXnanoの米ドル/円において、第1バンドの上限を1万通貨から5万通貨に引き上げます。 ※1「業界最狭水準スプレッドキャンペーン」スプレッド(対象期間:2023年4月3日(月)午前9時00分~2023年4月29日(土)午前3時00分、提示時間帯:対象期間中の各営業日午前9時~翌午前3時) ※:各社のスプレッドは原則固定(例外あり) 本格的にFXをしたいと考えている方は以下の記事で始め方について学んでみましょう。 日本の金融庁が認可していない海外のFX業者は、全般的に国内FX業者よりもスプレッドが広い傾向があります。 国内大手のGMOクリック証券、DMM FXと海外FX業者とのスプレッド比較をしたものが以下の表で、その違いは明白だといえるでしょう。 ※スプレッドは原則固定(例外あり) 国内業者とは仕組みが違うことに起因するものですが、いずれにせよ、取引コストが気になるのなら、わざわざ海外FX業者を選ぶ理由はないといっていいでしょう。 そもそも金融庁が認可していない海外FX業者は、利用者から「出金できない」等のトラブルも報告されています(金融庁:無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください)。 スプレッドの広さだけでなく、さまざまなリスクを考えると、避けておくことをおすすめします。 冒頭で解説したとおり、現時点において取引手法が定まっていない初心者の場合は「スプレッドを重視しつつ、サービス内容も総合的に視野に入れて選ぶ」のがおすすめ。 ここでは、スプレッドが安く、それ以外のサービスも優れているFX会社を5社紹介します。 近年、マネーパートナーズは次々に低スプレッド戦略を次々に打ち出しています。 2023年4月現在、米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円、メキシコペソ/円の5通貨ペアのスプレッドが「0.0銭」で、その他のペアも業界平均よりも低く設定されています。 上記のスプレッドが適用されるのは、通貨ペアによって「1万通貨まで」「5,000通貨まで」といった制限はありますが、それを考慮しても「低スプレッドのFX会社」といえばマネーパートナーズといえるでしょう。 最小取引単位が100通貨なので、少額から始めたいという初心者にも向いています。 ただしスワップポイントが高いとはいえないので、スワップポイント狙いの人は要注意です。 SBI FXトレードといえば「1通貨単位」からの超少額トレードができることで有名ですが、「少額取引」と並んで業界最狭水準のスプレッドも注目ポイントです。 米ドル円の1,000通貨未満のトレードに関していえば、スプレッドは0.18銭という設定。これは2023年4月時点において、FX業界では最狭レベルといってもいいでしょう。 多くのFX会社では、米ドル円のスプレッドは「0.2銭~0.3銭」ほどなので、0.2銭を切るというのはかなり踏み込んだ設定です。 ただし、このスプレッドが適用されるのは1,000通貨以下なので注意が必要です。 みんなのFXも、スプレッドの数値に関しては最狭水準といってよく、取引コストが気になる人にもおすすめできるFX会社です。 またスワップポイントが比較的多い会社でもあるので、短期トレーダーだけでなく、スワップポイント狙いの長期運用にも向いています。 さらに、「TradingView」という高機能なチャートソフトが使えるのも特徴です。 外為どっとコムは、長きに渡ってFXのコストダウンに力を入れてきているのでスプレッドは常に業界最狭レベルの水準です。 ユーロ円や豪ドル円、NZドル円、ポンド円など、日本人投資家から人気の通貨ペアも総じてスプレッドを狭くしているので、取引回数が多くなるほど外為どっとコムの低コストが際立ってきます。 GMOクリック証券は「業界最大手」と言っても過言ではない、ユーザー数の多いFX会社。大手としての信頼性やアプリの使い勝手などさまざまな要素が支持されているポイントですが、スプレッドも狭く設定されています。 米ドル/円0.2銭、ユーロ/円0.4銭、ポンド/円0.9銭といったレベルで、業界内では狭いスプレッドと言っていいでしょう。 「スプレッドが狭く、それ以外のサービスも総合的に優れている会社」を選びたいのであればGMOクリック証券がおすすめです。 ここまでスプレッドや実際のコストの比較をしてきましたが、そもそも初心者の場合は「スプレッドとは?」というところから理解していく必要があるでしょう。 FX取引をする際、取引画面には2つのレートが表示されています。 このBid(売値)とAsk(買値)の間にあるわずかな差をスプレッドと呼び、これがFX会社にとっての収益源(つまり実質的な取引手数料)の一つとなっています。 FXでは、通貨ペアを売る際に適用される「Bid(売値)」と、通貨ペアを買う際に適用される「Ask(買値)」の差額がスプレッドとなります。たとえば、米ドル/円の「Bid」が103.753円で「Ask」が103.755円の場合、スプレッドは0.002円となります。取引手数料にあたるので、スプレッドが小さければ小さいほどコストをおさえることができます。 (例)売り価格が100.10、買い価格が100.13のとき スプレッドはFX会社によってさまざまで、24時間常に一定というわけでもありません。 経済指標の発表や取引が活発になる時間帯など、通貨の相場が変動するタイミングで変動しやすい傾向があります。 このように、FXでは同じものに対して2つの価格が提示される仕組みになっており、これを2Wayプライスといいます。 スプレッドによるコストは、取引するたびに口座から引き落とされるわけではありません。あくまでも「スプレッドの分だけ、含み損から取引がスタートする」というだけです。 たとえば米ドル/円のデイトレードで、20~30pipsの値幅を狙ってトレードするとしましょう。米ドル/円のスプレッドはほぼ全社0.2銭なので、相場の予測が合っていれば0.2銭分の含み損はすぐに回収可能です。 Bid(売値)とAsk(買値)の間にスプレッドがあるということは、売り・買いのどちらであってもポジションを建てた瞬間にスプレッドの分だけマイナスのスタートになります。 実際に豪ドル/円を購入する場合を例に見てみましょう。 成行注文で1,000通貨の豪ドル/円を購入しました。 このときのレートはBidが82.120、Askは82.124。その差は0.004円なので、スプレッドは0.4銭(pips)であることがわかります。 82.124で買い注文が成立しました。 このポジションをすぐに決済する売り注文に出すとBidが適用されるので、82.120となり、スプレッドの0.4銭(pips)分、ポジションの評価損益がマイナスになります。 プラス決済にするためには、まずこの差を埋めなければいけません。 その後レートの変動で、82.126で買った豪ドル/円のBidが82.128になり、買い注文が約定したときのAskを上回ったため、損益がプラスになりました。 レートの変動幅は0.6銭。そのうちの0.4銭はスプレッドなどのため、収支は1通貨あたり0.2銭です。1,000通貨取引をしているため、この時点でポジションを決済すると、0.002円×1000=2円の利益確定となります。 スプレッドは1回の取引ごとに発生します。 つまり、取引回数やLot数(取引数量)が多くなるごとにスプレッドによるコストは増えていくことになります。 上記を踏まえ、先ほどと同じ条件で豪ドル/円の取引をした場合の取引回数とLot数(取引数量)が異なる2つのパターンを見てみます。 それぞれ1回あたりの取引量は異なりますが、1,000通貨の方は10回、1万通貨の方は1回で比較しました。延べの取引量は同じなのでスプレッドコストも同じになります。 これと同様に、1回あたりのスプレッドコストに「取引回数×Lot数(取引数量)」を掛けることでコストを算出することができますが、仮にこれがそれぞれ10倍になってもスプレッドコストは400円なので、頻繁に売買をしないトレードスタイルの方にとって影響は少ないといえるかもしれません。 逆にスキャルピングなど短いサイクルで何回も売買を繰り返すトレードスタイルの場合、その都度スプレッド分のコストを支払っていることになり、スプレッドの影響は非常に大きくなります。 FX会社の多くは公式サイトでスプレッドを提示していますが、これらは「原則固定」という注釈が付く場合がほとんどです。 これはつまり「原則の範囲から外れる場合は、このスプレッドではなくなる」ということ。以下で詳しく解説しますが、相場の変動が大きい場合などにスプレッドは拡大する可能性があるので注意が必要です。 スプレッドが変動するのは、市場の需要と供給のバランスが崩れるときです。 外国為替市場では、人気があって取引量が多く、流動性が高い通貨ペアほど価格が安定し、スプレッドは狭くなりやすいといえます。 反対に、人気がなくて取引量が少なく、流動性の低い通貨ペアほど価格が不安定になりやすく、スプレッドは広がる傾向があります。 市場の需給のバランスが崩れる大きな要因は、おもに下記3つです。 米国雇用統計や各国の政策金利発表など重要な経済指標発表前は、投資家が波乱を見据えて取引を控えるなど様子見する傾向があり、取引の流動性が低下します。 予想外の内容が発表されると注文が一気に増加して価格が急激に動くことがあるのですが、その価格変動をFX会社が吸収しきれないと判断した場合には、スプレッドを広げて対応します。 このような理由から、重要な経済指標発表前後はスプレッドが大きく変動することがあります。 主要国トップや中央銀行総裁などの要人発言、戦争・テロなど突発的なイベントにより価格が急変することがあり、それに伴ってスプレッドも拡大する可能性があります。 価格が急激に一方向へ動くと、買い注文または売り注文のどちらか一方に偏ってしまい、一時的に流動性が失われるためです。 最近では、新型コロナウイルスや米大統領選の影響でスプレッドが不安定になる場面がありました。 ニューヨーク市場が閉まる日本時間の朝5時~8時くらいまでの間は、世界の主要なマーケットが開いていない時間帯で、市場参加者が少なく流動性が低下することから、スプレッドが広がる傾向が強いです。 特に週明け月曜日の早朝は市場参加者が限られ、スプレッドが広がる傾向が顕著になります。 また、クリスマスや年末年始は欧米の市場参加者が取引から離れることが多く、取引量が大幅に減って流動性が低くなりがちです。 ちなみに、もっとも流動性が高い時間帯はロンドン市場とニューヨーク市場の時間帯が重なる22時~翌2時の間です。 この時間帯は市場参加者が多く、流動性が高まるためスプレッドも比較的安定しています。 上で解説したようなタイミングでは、多かれ少なかれほとんどのFX会社でスプレッドが拡大します。しかし、会社によって若干の差があるというのも事実。 では実際にどの程度の違いがあるのでしょうか。FINANCE JOURNAL編集部は、主要なFX会社を8社ピックアップして、とある日(2022年12月5日(月))のスプレッドを比較してみることにしました。 ※スプレッドは原則固定・例外あり この時間帯のスプレッドは秒単位で変化していくので、あくまでも「この日、この一瞬はそうだった」というデータでしかありませんが、会社によってスプレッドには違いがあることがわかります。 ただいずれにせよ、この瞬間にもっとも狭い数値だったSBI FXトレードでも7.8銭もするので、こんな不利なスプレッドで取引したいという人は少ないでしょう。 時間の経過とともに各社ともだんだんとスプレッドは狭くなっていき、午前9時前には全社とも原則固定の数値に戻りました。 「どうしてもこの時間帯に取引したい」という人はさまざまな会社を調査し続ける必要があるかもしれませんが、大半の人は「この時間帯の取引は避ける」という方法で対処した方が賢明といえるでしょう。 FX会社の公式サイト等では「各種手数料が無料」と強調しているケースがあります。実は現在はそれがスタンダードで、ほとんどのFX会社で手数料が無料となっています。 その意味では各社がほぼ横並びの状態ではありますが、それぞれの手数料がどういったものか説明していきましょう。 FX会社に口座を開設するにあたって発生する費用になります。無料であることがほとんどです。 口座を開設した後、その維持や管理のためにかかる費用です。こちらも無料のケースが多いです。 取引するのにかかる費用です。取引手数料は無料であることがほとんどですが、取引する際は別途スプレッドがかかり、これが実質的な手数料といえます。 口座に入金する際にかかる手数料です。通常の振込入金では手数料がかかり、インターネットバンキングを利用したクイック入金利用時は無料というFX会社が多いです。 口座から出金する際にかかる費用です。ほとんどのFX会社で無料となっています。 ロスカットの際にかかる手数料です。ロスカットとは、証拠金維持率が低下した際に、証拠金を上回る損失が出ないようFX会社が強制的に執行する決済のことです。 スプレッド以外の各種手数料は、ほとんどのFX会社で無料になっていると説明しましたが、一部例外もあるので注意が必要です。 例えば、業界大手のGMOクリック証券「FXネオ」では、ロスカット手数料が設定されています。 自動ロスカット発生時、追加証拠金制度による強制決済執行時のみ、 1取引単位(10,000通貨)あたり500円(税込)、0.1取引単位(1,000通貨)あたり50円(税込)の手数料が発生します。 各種手数料の有無や手数料の金額はFX会社によって異なるので、事前に調べておくことが大切です。 口座開設・維持手数料や入出金手数料などは無料であっても、専用サーバーやAPI(レートや口座情報などをプログラムから取得できるシステム)などプロトレーダー向けの環境やサービスを提供しているFX会社では、別途手数料がかかる場合もあります。 ここまでスプレッドの仕組みや各社の違いなどを解説してきましたが、単に「スプレッドだけの比較」で利用するFX会社を決めるのであれば、誰もがマネーパートナーズやSBI FXトレードを利用しているはずです。しかし、実際にはそれ以外にも多くのFX会社が存在し、利用者の選択も人それぞれです。 それでは、すでに初心者を卒業して本格的なFX取引をしている有名トレーダーは、スプレッドについてどうとらえているのでしょうか。 「外国為替」編集長・鹿内武蔵 スプレッドは分かりやすく、定量的に比較できる項目なので、多くの投資家が口座選びで気にする点です。 ただ、スプレッドの影響は、トレードスタイル次第です。トレードするごとに発生する手数料ですから、1日に10回トレードするデイトレーダーと、月に1回しかトレードしない長期トレーダーでは、スプレッドの影響度が全く異なります。 また、わずかなスプレッドの違いが、トレード成績に与える影響は微々たるものです。1万通貨取引の0.1pipsは、10円の差にすぎません。その差にこだわるよりは、スワップポイント、ツールの使用感、サポート体制、提供される情報量など、幅広い視点でFX口座を選んだ方が良いでしょう。 そもそも、トレードで利益を出せる技術や精神が備わっていなければ、スプレッドがゼロでも勝つことはできません。 目先のスプレッドはもちろん気にしつつ、トレーダーとして成長できることが何より重要なので、取引環境は総合的に選択していきましょう。
FXが現在のようにポピュラーな投資商品になる前は、今では考えられないような投資環境が当たり前でした。 今では取引手数料が無料でスプレッドのみが実質的な手数料というFX会社がほとんどですが、かつては取引手数料が発生する上にスプレッドが今よりもはるかに広いことが普通でした。 日本人投資家の間ではおなじみの米ドル/円は流動性の高さゆえに他の通貨ペアよりもスプレッドが低いことで知られています。現在では0.2銭、0.3銭といったスプレッドが普通ですが、かつては5銭や10銭といったスプレッドも珍しくありませんでした。 今と比較すると10倍もしくはそれ以上です。 2012年12月には、日本経済新聞に「FX、スプレッドの縮小相次ぐ」という記事が掲載されています。「それまでと比べると縮小が進んでいる」という趣旨の記事ですが、その当時であっても米ドル/円のスプレッドは0.3銭から0.5銭程度です。 今はさらにスプレッドの縮小が進んでいるので、FX会社同士のサービス競争が投資家に恩恵をもたらしていることが分かります。 FX雑誌の編集長が述べているように、FXの投資スタイルによってスプレッドの影響は大きく異なります。 最も影響が大きいのは、スキャルピングなどスパンの短い取引です。 スパンの長短にかかわらずFXでは取引をするたびにスプレッドの影響を受けるため、取引回数が最も多くなるスキャルピングではそのたびにスプレッド分のコストを負担することになります。しかもロットが大きいと、それだけコストとしての影響が大きくなります。 米ドル/円のスプレッドが0.3銭のFX会社でスキャルピングをしたケースを想定してスプレッドの影響を試算してみましょう。 米ドル/円で1万通貨の取引をした場合 これが10万通貨になれば300円、100万通貨であれば3,000円といったようにスプレッドコストが増えていきます。 スキャルピングでは大きなロットの超短期売買を繰り返すことが多いので、仮に10万通貨の取引を1日に10回したとすると、「300円×10回」で3,000円を負担することになります。20回だと6,000円になるため、取引回数とロット数が多くなるごとにスプレッドの影響が大きくなることが分かります。 米ドル/円のスプレッドが「0.2銭」と言われても、通常の買い物などでは「銭」という単位は使わないので、「それがいくらくらいのコストなのかわからない」という人も多いでしょう。 スプレッドのコストは、「スプレッド×取引数量」で求めることができます。 例えば0.2銭の通貨ペアを1万通貨取引するのなら「0.2×10,000=2,000」。「2000銭」というのはつまり20円です。 ユーロ/ドルのように外貨同士のペアの場合は、上記の計算の後に円のレートを掛けて計算をします。たとえば0.4pipsのペアを1万通貨であれば、まず「0.4×10,000=4,000(0.4ドル)」を求めた後に円レート(仮に1ドル130円とします)を掛け、「0.4×130=52円」が取引コストとなります。 「そのつど計算するのが面倒」という人のために、例として1,000通貨、1万通貨を取引した場合をご紹介しましょう。 下の表には、各社の主要通貨ペアのスプレッドの目安(平均的な数値)を記載しました。 このスプレッドで実際の取引コストを計算してみると、以下のようになります(外貨同士のペアについては、1ドル130円で計算しています) 取引1回あたりのコスト 上記は「1回取引したとき」にかかるコストなので、米ドル/円のスプレッドが0.2銭の場合、1,000通貨の取引を1回したときのコストは2円。仮にスプレッドが0.3銭であれば、1,000通貨取引のコストは3円ということです。 では、このコストを1ヶ月くらいの総計で考えてみるとどうなるのでしょうか。 上記の表の数値に掛け算をするだけですが、例として「1日1回の取引」をする場合と、「1日5回の取引」をする場合を比較してみます。 1日1回の取引を20日間続けた場合のコスト 1日5回の取引を20日間続けた場合のコスト これらの数値を見ると、取引量と取引回数によってスプレッドの影響度は異なることがわかるのではないでしょうか。 念のため「高金利通貨・その他」の場合も記載しておきましょう。 上と同様、各社のスプレッドの平均的な値で計算してみると、以下のようになります(1ドル130円、1ポンド160円で計算) 取引1回あたりのコスト 高金利通貨はスワップポイント狙いで長期保有する人が多く、高頻度での取引を繰り返す人は少ないかもしれませんが、こちらも同様に1ヶ月の例を計算してみましょう。 1日1回の取引を20日間続けた場合のコスト 1日5回の取引を20日間続けた場合のコスト スプレッドの広めの通貨ペアを高頻度で取引すると、それだけコストがかさむことがわかります。 注意 FX 会社にとっての手数料です。投資家にとっては、1回の取引にかかるコストのことを指します。 スプレッドはFX会社によって差があり、時間によっても変動します。低コストで取引を行うためには、確認しておきたい指標でしょう。 スプレッドが狭いFX会社は以下の2つです。 マネーパートナーズは米ドル/円のスプレッドが0.0銭~、SBI FXトレードは0.09銭~となっており、その他の通貨ペアも業界最狭水準のスプレッドを誇っています。 この記事のまとめ ※当記事で紹介しているスプレッドは、以下、FX会社の公式サイトにて掲載されているデータを元にしています。
FINANCIAL JOURNAL編集長
編集者歴20年以上。主に紙媒体で編集経験を積み、趣味系雑誌4誌の編集長を歴任。 雑誌の特集記事だけでなく、企業とのタイアップ企画、地域活性化事業への参画など、コンテンツ制作力を活かして幅広いフィールドで活躍。国会議員、企業の重役、スポーツ選手、芸能人などジャンルを問わず幅広いインタビュー経験を持つ。 FXトレーダー歴も5年以上あり、好きなトレードスタイルはスイングトレード。これまでの最大勝ち幅は1500pips
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記事の編集責任者
FINANCIAL JOURNAL編集長
齋藤直人 編集者歴20年以上。主に紙媒体で編集経験を積み、趣味系雑誌4誌の編集長を歴任。 雑誌の特集記事だけでなく、企業とのタイアップ企画、地域活性化事業への参画など、コンテンツ制作力を活かして幅広いフィールドで活躍。国会議員、企業の重役、スポーツ選手、芸能人などジャンルを問わず幅広いインタビュー経験を持つ。 FXトレーダー歴も5年以上あり、好きなトレードスタイルはスイングトレード。これまでの最大勝ち幅は1500pips
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※SBI FXトレードのスプレッドは1~1,000,000通貨を取引した場合の基準値FX会社のスプレッド比較表(マイナー通貨)
会社
リラ/円
ランド/円
ペソ/円
カナダドル/円
フラン/円
豪ドル/米ドル
ユーロ/ポンド
公式0.9銭※2
0.1銭※2
0.0銭※2
-
1.3~1.8銭※3
0.3~0.7pips※3
0.8~1.0pips※3
公式1.58銭
0.88銭
0.18銭
1.38銭
1.38銭
0.8pips
0.9pips
公式1.6銭
0.9銭
0.3銭
1.6銭
1.5銭
0.8pips
0.9pips
公式1.6銭※1
0.3銭※1
0.2銭※1
1.4銭※1
1.8銭
0.6pips※1
1.0pips
公式取扱なし
1.0銭
0.2銭
0.7銭
0.9銭
0.4pips
1.0pips
公式非開示
1.3銭
0.2銭
0.7銭
0.9銭
0.4pips
1.0pips
公式原則固定対象外
0.9銭
0.2銭
0.6銭
0.8銭
0.4pips
1.0pips
公式1.6銭
0.8銭
0.2銭
1.5銭
1.6銭
0.4pips
0.8pips
公式掲示休止中
0.9銭
0.2銭
0.6銭
1.6銭
0.4pips
0.8pips
公式1.6銭
0.9銭
0.3銭
1.6銭
1.7銭
0.8pips
0.9pips
※SBI FXトレードのスプレッドは1~1,000,000通貨を取引した場合の基準値海外FXのスプレッドと国内FX会社を比較
米ドル/円
ユーロ/円
ユーロ/ドル
海外A社
1.6pips
2.3pips
1.7pips
海外B社
1.6pips
2.2pips
1.6pips
GMOクリック証券
0.2銭
0.4銭
0.3pips
DMM FX
0.2銭
0.4銭
0.3pips
スプレッド・手数料が低水準なおすすめFX会社
マネーパートナーズ|ドル円を始め5通貨ペアのスプレッド0.0銭
マネーパートナーズ(パートナーズFX nano)の基本情報
*1. 5万通貨まで*2. 1万通貨まで*3. 5,000通貨まで
※スワップポイントは2023年4月17日の1日付与分
通貨ペア数
21通貨ペア
最小取引単位
100通貨
スプレッド
ドル/円:0.0銭(※1)*1
ユーロ円:0.0銭(※1)*2
ポンド円:0.0銭(※2)*3
口座開設の最短日数
即日
サポート
平日9:00~18:30
デモトレード
×
取引ツール
PC版取引ツール「クイック発注ボード」
WindowsPC専用取引ツール「HyperSpeed NEXT」
スマートフォン版取引アプリ「HyperSpeed Touch」
キャンペーン
パートナーズFX(1万通貨)あるいはパートナーズFXnano(100通貨)にて、通貨ペア問わず新規合計1万通貨以上の取引で1,000円プレゼント
スワップポイント*
米ドル円:82円
南アフリカランド円:5円
メキシコペソ円:11円SBI FXトレード|最狭水準のスプレッドと少額取引が可能
SBI FXトレードの基本情報
スプレッドは変動制 *スワップポイントは2023年4月18日の1日付与分
通貨ペア数
34通貨ペア
取引単位
1通貨
スプレッド
ドル/円:0.18銭*
ユーロ円:0.48銭*
ポンド円:0.88銭*
口座開設の最短日数
即日
サポート
平日9:00~17:00
デモトレード
×
取引ツール
PC版取引ソフト「Rich Client Next」
WEB版取引サイト「WEB NEXT」
スマートフォン版取引アプリ「SBI FXTRADE」
キャンペーン
新規口座開設すると取引高に応じて最大50,000円キャッシュバック
スワップポイント*
米ドル円:187円
南アフリカランド円:12円
メキシコペソ円:21円みんなのFX|有名なチャートソフト「TradingView」も使える
みんなのFXの基本情報
*1:原則固定
通貨ペア数
34通貨ペア
最小取引単位
1000通貨
スプレッド
ドル/円:0.2銭
ユーロ円:0.4銭
ポンド円:0.9銭
口座開設の最短日数
即日
サポート
平日7:00~22:00
デモトレード
◯
取引ツール
PC版取引ツール「FXトレーダー」「Webトレーダー」
スマートフォン用取引アプリ「FXトレーダー アプリ版」
キャンペーン
新規口座開設+取引量によって最大100万円キャッシュバック
スワップポイント※
米ドル円:195円
南アフリカランド円:14.1円
メキシコペソ円:23.1円
※:スワップポイントは2023年4月17日の1日付与分
外為どっとコム|FX業界の老舗でスプレッドも安い
外為どっとコムの基本情報
*1:原則固定(例外あり)
通貨ペア数
30通貨ペア
最小取引単位
1000通貨
スプレッド
ドル/円:0.2銭(*1)
ユーロ円:0.4銭(*2)
ポンド円:0.9銭(*1)
口座開設の最短日数
即日
サポート
平日24時間
デモトレード
◯
取引ツール
外貨ネクストネオ(リッチアプリ版・Webブラウザ版・スマホアプリ版(GFX)・iPadアプリ版)
キャンペーン
新規口座開設+1万通貨の取引を1回で2,000円キャッシュバック
さらに取引高に応じて最大100万円キャッシュバック
スワップポイント(*3)
米ドル円:185円
南アフリカランド円:12円
メキシコペソ円:22円
*2:キャンペーンスプレッド。詳細は公式HPをご確認ください。
*3:スワップポイントは2023年4月17日の1日付与分
GMOクリック証券|口座数78万以上の業界大手
GMOクリック証券の基本情報
*1:原則固定(例外あり)
通貨ペア数
20通貨ペア
最小取引単位
1000通貨
スプレッド(*1)
ドル/円:0.2銭
ユーロ円:0.4銭
ポンド円:0.9銭
口座開設の最短日数
即日
サポート
月曜日8:00~金曜日17:00
デモトレード
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取引ツール
PC版取引アプリ「はっちゅう君FX+」
PC版テクニカルチャート「PLATINUM CHART」
PCブラウザ「WEB取引画面」
スマホ用取引アプリ「GMOクリックFX」
Wear OS対応アプリ「FX Watch!」
特典
新規FX口座開設+お取引で最大550,000円キャッシュバック
スワップポイント(*2)
米ドル円:188円
南アフリカランド円:12円
メキシコペソ円:22円
*2:スワップポイントは2023年11月の1日付与分
FXのスプレッドとは実質的な取引手数料のこと
ただし「含み損から始まる」というだけ!口座から引き落とされるわけではない
実際の相場でスプレッドの概念を解説
(1)成行で豪ドルを買う
(2)買いポジションが成立、-4円からのスタート
(3)レートが変動して現状レートのBidがポジション成立時のAskを上回る
取引回数とLot数(取引数量)によってコストに違いが出る
豪ドル/円(スプレッド0.4銭)の場合
スプレッドコスト
1,000通貨の取引を10回
0.4銭×1,000通貨×10回=40円
1万通貨の取引を1回
0.4銭×1万通貨×1回=40円
スプレッドの「原則固定」に注意
スプレッドが変動する要因は?
重要な経済指標発表前後
突発的な政治、経済イベント
流動性の低い早朝の時間帯
スプレッドが広がる時間帯をある日の相場で比較してみた
FXではスプレッド以外に手数料はある?
口座開設手数料
口座維持手数料
取引手数料
入金手数料
出金手数料
ロスカット手数料
スプレッド以外で各種手数料がかかるのはどんなとき?
日本の大手FX会社でも一部手数料がかかる
高品質な取引環境を提供している場合は手数料がかかる!
実際のところスプレッドを重視する必要はある?FX雑誌編集長に聞いてみた
FX雑誌編集長の見解は?
スプレッドの歴史|現在は相当な低スプレッドになっている
スプレッドが重要になるのはスキャルピングなどの短期取引
実際にかかる取引コストはどのくらい?
メジャー通貨の取引コスト比較表
ドル/円
ユーロ/円
ユーロ/米ドル
ポンド/円
豪ドル/円
NZドル/円
ポンド/米ドル
1,000通貨
2円
4円
5.2円
9円
6円
10円
13円
10,000通貨
20円
40円
52円
90円
60円
100円
130円
ドル/円
ユーロ/円
ユーロ/米ドル
ポンド/円
豪ドル/円
NZドル/円
ポンド/米ドル
1,000通貨
40円
80円
104円
180円
120円
200円
260円
10,000通貨
400円
800円
1,040円
1,800円
1,200円
2,000円
2,600円
ドル/円
ユーロ/円
ユーロ/米ドル
ポンド/円
豪ドル/円
NZドル/円
ポンド/米ドル
1,000通貨
200円
400円
520円
900円
600円
1,000円
1,300円
10,000通貨
2,000円
4,000円
5,200円
9,000円
6,000円
10,000円
13,000円
高金利通貨・その他の取引コスト比較表
リラ/円
ランド/円
ペソ/円
カナダドル/円
フラン/円
豪ドル/米ドル
ユーロ/ポンド
1,000通貨
17円
10円
2円
16円
17円
11.7円
16円
10,000通貨
170円
100円
20円
160円
170円
117円
160円
リラ/円
ランド/円
ペソ/円
カナダドル/円
フラン/円
豪ドル/米ドル
ユーロ/ポンド
1,000通貨
340円
200円
40円
320円
340円
234円
320円
10,000通貨
3,400円
2,000円
4,000円
3,200円
3,400円
2,340円
3,200円
リラ/円
ランド/円
ペソ/円
カナダドル/円
フラン/円
豪ドル/米ドル
ユーロ/ポンド
1,000通貨
1,700円
1,000円
2,00円
1,600円
1,700円
1,170円
1,600円
10,000通貨
17,000円
10,000円
2,000円
16,000円
17,000円
11,700円
16,000円
FXのスプレッド・手数料に関するよくある質問
スプレッドとは何ですか?
スプレッドが狭いFX会社はどこですか?