FX初心者向け! FXの始め方からトレードのやり方まで基礎を解説

FXを始めたいけど、具体的にどうすればいいのかよくわからない…」といった初心者の方も少なくないでしょう。

ここでは、初心者の方がFXを始めるために必要な基礎知識や情報を具体的に解説します。

FXの始め方にもいろいろありますが、以下のようなステップで進めていけばスムーズに始められるでしょう。

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FXとは|利益と損失の仕組みを理解する

FXを始めるのにあたって最初に知っておくべきことは、「FXでの利益と損失(為替差損益)がどのように生まれるのか」という基本です。

FXを始めたいとお考えの方は誰もが利益を狙いたいと思っているでしょう。まずは「FXでの利益がどういう仕組みで生まれるのか」、反対に「損失が生まれる仕組みはどうなっているのか」、FXを始めるうえで重要なこの2点を解説します。

FXでの利益と損失(為替差損益)

FXで取引されているのは通貨ペアです。
「米ドル/円」であれば、米ドルと日本円がペアになったもので、「豪ドル/円」であればオーストラリアドルと日本円がペアになっています。

この通貨ペアにおいて、どちらかの通貨を新規に買うこと(=もう一方の通貨を売ること)によって「ポジション」が発生します。この「ポジション」が発生した状態のことを「ポジションをもつ」といいます。なお、通常、通貨ペアで先に表示されている通貨を基準に、その通貨を買う注文なら「買いポジション」、売る注文なら「売りポジション」をもっていることになります。

(※ドル円の事例では、ドルを買う注文が約定すれば「買いポジション」をもつことになります。)

保有するポジションを決済することで利益(為替差益)を狙うのがFXです。買いポジションであればポジションが成立した時点よりも通貨の値段(レート)が高くなっていれば利益、逆に低くなっていれば損失(為替差損)です。

(例)1ドル=105円で購入、106円で売却した場合
差額は1円になるので、1円×取引した米ドルの量が利益となります。
・10,000米ドルを取引していた場合:10,000円の利益
・1,000米ドルを取引していた場合:1,000円の利益

決済するまでは損益は確定せず、「含み益」「含み損」をもった状態になります。含み益が出ているときにポジションを決済すると利益確定、含み損が出ているときにポジションを決済すると損失確定となります。

スワップポイント

為替差損益だけでなく、FXでは「スワップポイント」によっても損益が発生するので、覚えておきましょう。

スワップポイントとは

異なる通貨同士の金利差を調整するために、日をまたいだ時点でやり取りされる差額のこと。(※日をまたがずに決済する場合は発生しない)

原則的に、金利が低い通貨を売って金利の高い通貨を買い、日をまたぐとスワップポイントを受け取ることになり、逆に金利が高い通貨を売って金利が低い通貨を買い、日をまたぐとスワップポイントを支払うことになります。

スワップポイントで利益を狙うのであれば、日本円を売ることが一番簡単です。
なぜなら日本円は世界にもほとんど類を見ない低金利で、逆に世界には日本を大きく上回る高金利の通貨があるため、日本円を売って高金利国の通貨を買えば、ほぼスワップ受け取りになり、長期的にスワップを蓄積していく投資戦略を描きやすいからです。

かつてはオセアニア通貨が高金利通貨として知られており、豪ドル/円やNZドル/円を長期保有してスワップを稼ぐ手法が人気となっていましたが、今ではそこまで大きな金利差ではありません。現在、スワップポイント目的で代表的な通貨ペアは以下の3つです。

スワップポイント目的でおすすめの通貨

  • トルコリラ/円
  • メキシコペソ/円
  • 南アランド/円
  • なお、スワップポイントは受け取りだけでなく、支払いになるパターンがあることも意識しておきましょう。金利の高い通貨を売って、低い通貨を買っていれば、スワップは支払いになります。トルコリラ/円やメキシコペソ/円の売りポジションをもち続ければ、スワップポイントを継続して支払うことになります。

    また、FX会社によっては、まれではありますが、買い・売り両方のスワップポイントが支払いになることもあります。さらに、今はスワップポイントが受け取れる通貨ペアでも、将来的に金利が変動することで支払いに転じることがあるので注意が必要です。

    スワップポイントについて詳しく知りたい方は、『スワップポイントを狙えるFX会社比較!リスクを踏まえた戦略と口座紹介』をご覧ください。

    上記に解説した「利益と損失」の仕組みの他にも、FXをするうえで知っておくべき基礎知識はいろいろあります。まずは本などでFXの基礎知識を身につけることが大切です。

    この記事では「FXの始め方」をテーマに解説するので先に進みますが、記事の最後にいくつかの基礎知識を解説しているので、ぜひ最後まで目を通してください。

    FXの始め方|初心者向けのFX会社で口座開設

    実際に資金を動かしてFX取引をするには、FX会社に口座を開設する必要があります。FX会社の口座開設はどこもおおむね同じ手順で、以下のような流れになります。

    1. ネット上のFX会社の口座開設フォームで必要事項を入力、送信する
    2. 本人確認書類、マイナンバー確認書類を提出する
    3. 口座が開設されたらログイン、入金する
    4. FX取引を開始する

    今ではこうした一連の流れを迅速化できるeKYC(オンライン本人確認)という仕組みもあるので、最短だと申し込みから1時間程度で完了できることもあります。

    *口座開設に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

    FXの口座開設は簡単?必要な書類と初心者向けの注意点

    口座開設に必要なものを準備!

    FX取引を始めるには、まずFX会社に口座を開設し、投資資金を入金しなければなりません。

    口座開設に必要なものは基本的にどのFX会社も同じで、マイナンバー確認書類および本人確認書類の提出が求められます。

    マイナンバー確認書類

    通知カード、個人番号カード、マイナンバー付きの住民票の写しなど。

    本人確認書類(顔写真付き身分証明書)

    運転免許証、パスポート、個人番号カード 、在留カード、特別永住者証明書、住民基本台帳カードなど。

    個人番号カード(いわゆるマイナンバーカード。市区町村に申請して交付してもらうもの)があれば、顔写真付きなので、マイナンバー確認と本人確認の両方ができ、提出するものが1つで済みます。

    なお、顔写真付き身分証明書がない場合には、健康保険証、年金手帳、住民票の写し、印鑑登録証明書などから2点の提出が必要になるFX会社が多いです。

    インターネットから申し込む

    口座を開設したいFX会社が決まったら、PCやスマホでインターネットから申し込みを行います。
    わずか5分ほどで申し込み手続きは完了し、最短で申し込みの当日~翌日に口座開設が完了します。口座に入金すれば、すぐに取引を始めることができます。

    FX会社を選ぶ|初心者向けおすすめFX会社5選

    実際に資金を投入してFX取引を始めるには、FX会社に口座を開設する必要があります。

    ただ、FX会社は数多くあるため「どこで口座開設すればいいのかわからない」という悩みを抱える初心者も多いでしょう。

    そこで、初心者向きのFX会社を5社ピックアップしてご紹介します。

    以下の会社は口座数も多くサービスも総合的に優れているため、「まずはFX口座を一つ開設したい」という場合におすすめです。

    (FX会社選びについて詳しく知りたい方はこちらの記事「FXおすすめ口座16社比較!初心者でも失敗しない選び方を徹底解説」もご覧ください)

    GMOクリック証券

    GMOクリック証券は、「FX取引高世界第1位*」を誇る会社です。つまり業界としては最大手と言ってもいい会社なので「大手の方が安心感がある」という人におすすめ。

    最少取引単位が1万通貨なので少額取引には向かないというデメリットがありますが、大手だけにサービス面が総合的に充実しています。取引ツールの使い勝手やスペックが優秀で、コールセンターも24時間稼働しているなど、多くのユーザーに支持されているのもうなずけるものがあります。

    *ファイナンス・マグネイト社調べ(2021年1月~2021年12月)

    SBI FXトレード

    FX会社はそれぞれ「最小取引単位」、つまり「いくらから取引できるか」を設定しています。SBI FXトレードは業界でも最小の「1通貨」から取引が可能。2022年6月の円相場でいえば、135円ほどの資金があれば米ドル/円を取引できます(レバレッジなしの場合)。

    仮にレバレッジ最大で取引するとしたら、最低資金は約6円。いずれにせよ小銭程度の資金でFXを体験することができます。「まずは少額で練習したい」という初心者にぴったりの口座といえるでしょう。

    外貨ex by GMO

    GMOグループの一員である外貨ex byGMO。以前は「YJFX!」というブランドでFXサービスを提供しており、多くの利用者がいるFX口座の一つです。

    外貨ex byGMOは「レバレッジコースを選択できる」のが特徴。最大レバレッジを1倍・10倍・25倍の3つから選択することができるので、「つい熱くなってハイレバレッジの取引をしてしまう」といったケースを防ぐことができます。

    またチャート分析用のツールとして、世界中のトレーダーが利用している「MT4」が利用できるのもメリットです。

    外為どっとコム

    外為どっとコムは、FXの裁量トレードだけに特化したサービスを提供している会社で(他の金融商品や自動売買などはない)、設立は2002年。FX業界では老舗にあたります。

    FX専業の会社だからこそ情報力には強みがあり、オンラインセミナーがひんぱんに開催されていたり、「マネ育チャンネル」というサイトで初心者向けの情報を数多く発信したりしています。「FXをきちんと勉強して上達していきたい」と思っている人におすすめです。

    DMM FX

    DMM FXも、GMOクリック証券と並ぶ業界大手と言えます。FX口座数は業界トップクラスなので、大手ならではの安心感を求める人におすすめです。

    GMOクリック証券と同様、最少取引単位が1万通貨なので少額取引には向きませんが、サービス面は総合的に充実、取引ツールのスペックの高さや手厚いユーザーサポート(LINEによる問い合わせにも対応)など、ビギナーからベテランまで満足できる内容が整っていると言っていいでしょう。

    口座開設のスピードも魅力で、最短1時間で取引をスタートできます。

    FXでトレードする|初心者はいくらから始めればいい?

    ここまできたら、いよいよトレード開始です。FXを始める目的は「お金を増やす」ことだと思いますが、そのスタート地点に立ちました。

    しかし、この段階で留意しておいていただきたいことがあります。それは、FXに対してもっておきたい正しい認識についてです。

    FXは「常に勝ち続けることはできない」と認識しておく必要があります。勝ったり負けたりする過程で、損小利大を心がけながら、最終的に収益をプラスにもっていくというのが正しい方向性です。

    損切をうまく活用しながら損失を最小限に食い止め、負けたときはその理由を検証して次につなげていくという地道な繰り返しによって取引が上達していくでしょう。

    なお、短期間で大きな利益を上げることを狙うのはおすすめしません。大きなポジションを持つと、不安感が大きくなり損小利大ができなくなってしまいます。

    少額から始めてやり方・トレードスタイルをつかむ

    当記事ではデモトレードからFXの世界を体験することを推奨していますが、デモトレードでFXの感覚をつかんで実践の取引に入る際には、まず1,000通貨単位での少額トレードをおすすめします。

    大半のFX会社では1,000通貨単位からの取引が可能で、これなら損失が出ても大きなダメージになることなく、心に余裕をもちながら取引ができます。

    1,000通貨での取引を具体的にイメージしていただくために、「米ドル/円で1,000通貨の買いトレードをする」ことを想定してみましょう。

    (例)米ドル/円が100円のときに、1,000通貨で買いポジションを建てた場合

    ・1米ドルが101円に上昇:1,000円の利益
    ・1米ドルが99円に下落:1,000円の損失

    プラスマイナス1,000円程度の損益を狙っていく規模感であれば、比較的心に余裕をもちながらFXを楽しめるのではないでしょうか。

    少額トレードであっても負けることはあります。損失額が比較的少額のうちに失敗体験をして学び、自信がついてきたら10,000通貨単位に進出して本格的な金額を動かすと、上達しやすいと思います。

    少額から取引できるFX会社についてはこちらの記事で紹介しています。
    FXはいくらから始められる?少額から取引できる口座5社比較

    使いこなしたいFXの注文方法:基礎編

    FXで使用する注文方法は、大別すると成行注文・指値注文・逆指値注文の3種類です。それぞれの特徴を解説します。

    成行注文

    今現在の価格で買ったり売ったりする注文方法です。今すぐに買いたい、または売りたいときに使います。初心者でも扱いやすい注文方法です。

    (例)米ドル/円が105円のとき
    為替レートをリアルタイムで見て、105円00銭のときに買い注文を出すと105円00銭近辺で買いポジションを保有することができます。

    なお、為替が激しく変動している場合、注文ボタンを押してから約定するまでのわずかな間にレート変動が起こったまま、想定するレートよりも高いレートで約定してしまうこともあるため、注意が必要です。
    ずれてしまったレートの変動幅のことを「スリッページ」と呼びますが、このスリッページの許容範囲を設定しておくことであらかじめ、意図しないレートでの注文を防止することができます。

    指値注文

    今現在より有利な価格を指定(予約)する注文方法です。現在の価格を基準に、今より安く買いたい、あるいは高く売りたいときに利用します。

    (例)米ドル/円が105円のとき
    新規買い注文:「104円まで下がったら買いポジションを保有したい」などの場合に利用。
    新規売り注文:「106円まで上がったら売りポジションを保有したい」などの場合に利用。

    すでにポジションをもっている状態:100円で買ったポジションを105円で利益確定、あるいは105円で売ったポジションを100円で利益確定、などのように利食いで使われます。

    逆指値注文

    今現在より不利な価格を指定(予約)する注文方法です。現在の価格を基準に、今より高く買いたい、あるいは安く売りたいときに利用します。

    (例)米ドル/円が105円のとき
    買いポジションを保有している状態:「100円まで下がったら損失を限定するために売り決済したい」などの場合に利用。
    売りポジションを保有している状態:「110円まで上がったら損失を限定するために買い決済したい」などの場合に利用。

    また損切だけでなく、新規エントリーをする際にも多く使われます。例えば「1ドル〇〇円を突破したらエントリーしよう(しばらくはその方向へのトレンドが続くだろう)」といったケースです。

    使いこなしたいFXの注文方法:応用編

    続いて応用編として、成行注文・指値注文・逆指値注文を組み合わせ、シナリオどおりの取引を実現する便利な注文方法を紹介します。

    「応用編」とはいうものの、これらの注文方法は多くのトレーダーが日常的に使用するものなので、デモトレードで試して使い方をマスターしておきましょう。

    IFD(イフダン)注文

    新規注文と、利益確定または損切の決済注文をワンセットにして同時に出す予約注文です。

    ( 例)米ドル/円が105円のとき
    「104円まで下がったら新規で買い注文を入れて、その後105円まで上昇したら決済して利益を確定したい」などの場合に利用。

    新規注文が成立して初めて決済注文が有効になります。

    OCO(オーシーオー)注文

    2つの注文(指値注文と逆指値注文)を同時に予約し、一方の注文が成立したら、もう一方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。新規で注文する際はもちろん、保有しているポジションに対する決済注文としても利用できます。

    (例)米ドル/円が105円のとき
    買いポジションを保有している状態で
    ・「106円まで上昇したら利益確定のために売り決済したい(指値注文)」
    ・「104円まで下降したら損失を限定するために売り決済したい(逆指値注文)」
    などの場合に利用。

    値上がりして106円の売り指値注文が成立した場合は、104円の売り逆指値注文が自動的にキャンセルされます。
    反対に値下がりして104円の売り逆指値注文が成立した場合は、106円の売り指値注文が自動的にキャンセルされる仕組みです。

    IFO(アイエフオー)注文

    IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法で、新規注文と同時に利益確定の指値注文と損失限定の逆指値注文をまとめてワンセットで同時に予約できます。

    (例)米ドル/円が105円のとき
    「104円まで下降したら新規で買い(指値注文)、
    その後106円まで上昇したら利益確定のために売り決済したい(指値注文)、
    103円まで下降したら損切のために売り決済したい(逆指値注文)」などの場合に利用。

    IFO注文では、新規注文が成立した場合に初めて決済注文の予約が有効になり、どちらか一方の決済注文が成立したら、もう一方の決済注文はキャンセルされます。

    FX初心者向け|押さえておきたいFXの基本用語

    この記事では「FXの始め方」に注目して、ステップごとに解説してきました。最後に、記事冒頭の「ステップ1」の部分で解説しきれなかった基礎についていくつか紹介します。

    実際に始める際は、以下のような基本をしっかり知ったうえで「ステップ2」のデモトレードへと進みましょう。

    【FXの基礎知識1】レバレッジとは?

    レバレッジとは「てこ」を意味し、小さい力で大きなものを動かすてこの原理のように、FXでは少ない資金を大きくして取引することができます。

    国内のFX会社では、証拠金を預け入れることで、それを担保に最大25倍までの取引が可能となっています。

    【FXの基礎知識2】円安/円高とは?

    日本円の価値が外国の通貨に対して高い状態を円高、安い状態を円安と呼びます。

    円安円高の図

    (例)米ドル/円が1ドル=105円のとき

    円安 1ドル=105円以上に上がった場合
    円の価値が下がった状態(米ドルを買うのにより多くの日本円が必要な状態)
    米ドルを買う人が増えて米ドルの価値が上がり、為替レートが上昇すると円安となります。

    円高 1ドル=105円以下に下がった場合
    円の価値が上がった状態(より少ない日本円で米ドルを買える状態)
    反対に、日本円を買う人が増えると日本円の価値が上がり、為替レートが下降すると円高となります。

    【FXの基礎知識3】スプレッド(取引コスト)とは?

    スプレッドとは、FX会社が提示する為替レートの(投資家の)買値(Ask)と(投資家の)売値(Bid)の差のことです。例えば、買値109.407、売値 109.404と提示されていた場合、109.407-109.404=0.003がスプレッドとなります。

    スプレッドはFXの取引コストにあたり、FX会社や通貨ペアによって異なります。

    FXの取引コストはスプレッドの他に、口座開設・維持手数料、取引手数料、入出金手数料、ロスカット手数料などの各種手数料がありますが、各種手数料は日本の大手FX会社では無料の場合がほとんどです。

    そのため、スプレッドがFXの実質的な取引コストとなります。

    【FXの基礎知識4】強制ロスカットの仕組みとは?

    ロスカット

    参考:みんなのFX「みんなのFXのロスカットについて」

    強制ロスカットとは、FXで一定水準以上の含み損が発生した場合に、さらなる損失が出ないようFX会社が保有ポジションを強制的に決済することです。

    FXでは預け入れた資金以上の取引ができるため、予想とは反対方向への急激な相場変動によって元本を超えた損失が発生することもありますが、この強制ロスカットという仕組みにより、原則として最低限の資金は温存されることになります。

    なお、強制ロスカットが執行される水準はFX会社によって異なるので、口座開設時に確認しておきましょう。この水準が高ければ強制ロスカットとなった場合に口座に残る金額は多くなりますが、早いタイミングでロスカットになります。
    反対に、水準が低いとギリギリまでロスカットを回避できますが、ロスカットとなった場合に口座に残るお金は少なくなります。

    FXでよくある失敗事例

    初心者にありがちなのが、「コツコツドカン」という負けスタイルです。
    これは、「コツコツ」と小さな利益を積み上げておきながら、その利益を1回の大きな損失で「ドカン」と吹き飛ばしてしまうことです。多くのトレーダーが経験する負けスタイルですが、これを繰り返しているようではトータルで利益を上げることが難しくなります。

    コツコツドカンを回避するためには、「勝率より利益率を重視する」「損切ルールを設定し、それを厳守する」などの対策が必要です。

    【FXの基礎知識5】FX会社の信託保全とは?

    信託保全とは、FX会社が顧客から預かった証拠金を自社の資産とは区別したうえで、信託銀行などに管理を委託して資金を保全する仕組みのことです。これにより、仮にFX会社が破産・倒産などの事態に陥ったとしても、預け入れていた証拠金は顧客に返還されます。

    FX会社の信託保全は2010年2月に義務化され、今では全ての国内FX会社が導入しています。

    しかし、可能性が低いながらも、それらのFX会社も破綻や廃業することはありえます。また、海外FX会社はこの制度から外れているため、リスク回避のためには複数の口座を使い分けるなどの工夫が必要となります。

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    FXの勉強方法|アプリのデモトレードでFXを体験してみる

    本やネットの記事などで得た知識は、「経験すること」でさらに強固にすることができます。

    どうやって注文を出してポジションをもち、どうやって利益を狙うのかという具体的なイメージをつかむには、実際にやってみるのも有効な方法です。

    しかし、いきなりお金を使って損することを避けたい場合は、デモトレードを活用するのが良いでしょう。

    デモトレードとは

    FX会社が「お試し」のために提供しているサービス。本番さながらの価格変動やチャート機能などを体験できます。

    これからFXを始める方は、まずはデモトレードでFX取引を体験してみることをおすすめします。これなら実際に損失を出してしまうことはありませんし、「利益や損失が出る仕組み」を理解することや「どの程度の金額で、どの程度の利益や損失が出るのか」等を体感することができます。

    それでは、実際にデモトレードで売買をしてみましょう。米ドル/円の買いポジションを建て、それを決済してみます。ここではヒロセ通商「LION FX」のデモトレードを使用します。

    ①買い注文を出す

    新規注文ウインドウから、米ドル/円に買い注文を出します。「USD/JPY」を選択し、上のタブが「成行」に、レート下部の注文モードが「買」になっていることを確認して、「注文確認画面」をクリックします。

    その後、注文の確認画面が出るので、そこで「注文送信」ボタンをクリックするとポジションが成立します。

    新規注文画面

    ②注文が約定、ポジション成立

    今回の注文は「成行(なりゆき)」というそのときのレートで約定させる注文なので、先ほどの「注文送信」ボタンを押すと同時に約定、そしてポジション成立となりました。保有ポジション欄に、先ほど建てたポジションが表示されているのがわかります。

    注文後ポジション画面

    この時点では「-4」となっているので、今すぐに決済をしたら4円の損失確定です。

    ③ポジションを決済

    それでは米ドル/円が少し高くなるのを待って、ポジションを決済してみましょう。ポジション一覧表示のところで決済対象のポジションにチェックを入れ、「決済注文」をクリックすると決済画面になります。ここで「注文確認画面」をクリックし、さらに「注文送信」ボタンをクリックすると、ポジションは決済されます。
    米ドル/円が109.845のときに買い、109.848になったところで決済してみました。その差益は3円です。

    決済後画面

    この例では少ないLot数で保有時間も数秒だったので利益額は3円ですが、FXではこの要領で利益を狙っていくことができます。逆に含み損が出ているときに決済をすると、損失の確定となります。

    デモトレードなら以上のような操作を無料で体験することができます。
    まずはデモトレードでしっかり練習しておきましょう。

    重要!「損切」の仕方をしっかり身につけておくこと

    FXでは「攻め」だけでなく時には「守り」も必要です。
    先ほどの例ではわずかながら利益を出すことができましたが、このように思惑どおりの値動きになるとはかぎらず、相場が逆行することによって含み損が発生してしまうこともあります。

    損切り

    参考:みんなのFX「FX取引の損切りの仕方と注意点|適切なタイミングはいつ?」より

    中には、たった1回の大損でFXから退場を余儀なくされることもあるので、損失をある程度のレベルで食い止める仕組みをとっておくことがとても重要です。これを、損切(そんぎり)といいます。

    損切をいかにうまくできるかが、FX上達の大きなポイントです。「損小利大」といって、損をしてしまう場合にはできる限り少額に食い止め、利益はしっかり取るのが投資の基本です。そのためにも損切の習慣をデモトレードの段階でしっかりと身につけておきましょう。

    理想的なのは、新規エントリー時に損切の注文を入れておくことです。具体的には「IFO注文」という注文方法があります。「IFO注文」とは、新規注文を出すと同時に、新規注文が約定した後、2つの決済注文(「利益確定の注文」と「損切の注文」)が一括で出せる注文方法です。

    また、すでにポジションを保有している場合は、保有しているポジションに対して「利益確定の注文」と「損切の注文」を一括で出せる「OCO注文」という注文方法もあります。

    デモトレードができるFX会社をピックアップ

    デモトレードはFX会社にとって「お試し」の意味合いもあって重要な販促活動なので、大半のFX会社が無料で利用できるデモトレードを用意しています。

    ほとんどのところはニックネームとメールアドレスがあれば簡単に申し込めるので、ぜひ利用したいところです。以下にご紹介しているFX会社では、いずれも本番さながらの環境でデモトレードを体験できます。

    会社名特徴
    ヒロセ通商 期限は3ヶ月、仮想レートを利用できるので土日もデモ可能
    DMM FX 期限は3ヶ月、リアル口座と同じレートを提示
    外貨ex byGMO※2021年9月27日よりYJFX!から商号変更 期限は30日、パソコン版ではガジェットツールも利用可能
    外為どっとコム 期限は90日、デモトレードの成績によって賞品がもらえる
    GMOクリック証券 期限は1ヶ月、スマホ版は登録なしで利用可能

    この記事のまとめ

    • FXは通貨ペアの取引で注文を出し(ポジションをもち)、決済することで利益を狙う投資方法
    • 通貨間の金利差から生じるスワップポイントをコツコツと稼ぐ投資も存在している
    • デモトレードを使用してFX取引の体験をするとイメージがつかみやすい
    • 損切(そんぎり)を活用して損失を最小限にとどめ、最終的に収益をプラスにもっていくのが正しい方向性
    • 少額トレードから始めることがリスク回避につながる
    • FXの基本的な注文方法は成行注文、指値注文、逆指値注文の3種
    • 上記3種を組み合わせたIFD(イフダン)注文、OCO(オーシーオー)注文、IFO(アイエフオー)注文などで便利に取引ができる
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