FXのナンピンは絶対NG?初心者向けに実践例とリスク・注意点をしっかり解説
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たしかにナンピンは初心者におすすめできない手法なのは事実で、ナンピンの基礎知識を調べようとしている人であればやめておいた方が無難でしょう。
しかし、上級者まで含めたすべてのトレーダーにとってNGかというと、必ずしもそうとは限りません。
この記事では、ナンピンが使える場面や注意点など「実際のところどうなの?」と初心者が気になる部分をすべて解説します。
ナンピンが戦略として「あり」になるのはどんな場合?
- 相場の逆行が一時的であるという強い根拠がある場合
- 損失を嫌った感情まかせの判断ではない場合
目次
FXのナンピンとは?
まずは「ナンピン」の基礎知識から解説します。
ナンピンとは何か?どんなトレード手法なのか?なぜナンピンがよく取り沙汰されるのか?といった疑問について、それぞれ回答していきましょう。
ナンピンの概要
ナンピン(難平)とは、価格が変動する金融資産(株、FX、投資信託、暗号資産など)に一度エントリーしたものの相場が逆行した際、その対策として「追加でエントリーして有利な取得価格に平均化して引き続き利益を狙う」手法のことです。
これをFXの米ドル/円で実践したとすると、以下のようなトレードがナンピンに該当します。
- 最初に140円で買いポジションを1万通貨分建てた
- 予想に反して相場は下落し、139円になった
- そこで139円で追加で1万通貨分買い、平均取得価格を139.50円にした
ここで相場が反転しドル高に向かった場合、140円まで相場が回復しなくても139.50円以上で損益がプラスに転じます。
これが、FXでのナンピン例です。
上の例のように思惑どおりに(あるいは運良く)相場が回復したのであれば、損失を回避しつつ利益を狙えますが、さらに相場の逆行が進むことも大いにあり得ます。当然、そうなると含み損は追加で購入した分まで拡大することになります。
あくまでも結果次第なので、決してFX初心者におすすめの手法とはいえません。ただ「すべてのトレーダーが絶対に避けるべきか」というと、そうとは限らないのも事実でしょう。
当記事ではFXのナンピンについて「初心者におすすめはしないが、人によっては絶対にダメというわけではない」というスタンスで解説を進めていきます。
投資家がナンピンを好む心理
FX投資家のなかでも、初心者はナンピンを好む傾向が強いといわれています。その理由はやはり、「損失回避」でしょう。
ポジションを保有したものの相場が逆行して含み損が出た場合、取りうる選択肢は3つあります。
- あらかじめ設定しておいた損切り注文にヒットすればそのまま損切り
- 損切りをせず相場の回復を待って放置
- 損切りをせず、さらに追加でエントリーをして1回目のエントリーよりも有利なレートで利益を狙う
3つめ(ナンピン)を選ぶと損失の確定を回避できるので、初心者は損切りよりもナンピンを選ぶ心理が働きやすくなります。
こうした心理は「プロスペクト理論」としても説明されており、投資経験が少ない初心者ほど無意識に損失回避に向かいやすくなるといわれています。
プロスペクト理論とは
投資など不確実性がある事柄を決定する際に、収益よりも損失に対して敏感に反応するあまりに損失回避に走りやすい心理傾向を説明しているのが、プロスペクト理論です。
含み益が出ているときは損失を回避するために小さな利益を確定させてしまう「チキン利食い」を、含み損が出ているときにはそれを取り戻そうとしてより大きなリスクを取って根拠のないナンピンをしてしまうなどの行動を起こしやすくなるといわれています。
ナンピンの基本的な手順
ではまず「ナンピンが成功する場合」とはどのようなケースなのでしょうか。
実際の2023年7月の米ドル/円チャートを使って解説していきましょう。
相場予測に基づいてポジションを保有
こちらは2023年7月10日から22日の、米ドル/円1時間足チャートです。
それまで140円以上で推移していたところから急落したことを受けて、140円がサポートラインになるのではないかと考え、140円に指値の買い注文を入れたとします。
その後のチャートを見ると危険な買い注文といえますが、この時点で未来のことは分からないので、これと似た投資行動をとった投資家はいるのではないでしょうか。
相場が逆行して含み損が発生
140円で下げ止まると思った米ドル/円は、140円を割り込んでさらに下落します。しかしここでは損切りはせず、そのまま相場の回復を待つとします。
ここで投資家は、さらに下落するようであればナンピンで平均取得レートを下げることを検討し始めます。
逆行したレートでポジションを追加
その後米ドル/円はさらに下落し、140円の大台を大きく割り込みました。しかし長期的には再びドル高になると考え、139円に再び同量の買い注文を入れました。
これがナンピンです。
実際に米ドル/円は139円に到達したため、平均取得レートは139.50円になりました。
相場が回復してポジションを決済
その後さらに米ドル/円は137円台にまで下げますが、ここでも損切りはせずに2回にわたって買ったポジションを保有し続けます。
やがて相場は上昇に転じ、139.50円に到達したところで全ポジションを決済しました。
これにより140円の買いポジションでは50pipsの損失ですが、139円の買いポジションでは50pipsの利益になるため、相殺されて損失は回避されました。
実際にはこの期間にスワップポイントも貯まっているので、スワップポイントも合算するとプラス収支になったはずです。
もちろんこれはあくまでも一例ですが、このようなトレードができた場合、ナンピンに成功したといえるでしょう。
FXでのナンピン実践例
ざっくりとナンピンとはどのようなトレードか理解できたでしょうか。
ここからは、より具体的に2つの例を紹介していきます。
実践例① 米ドル/円140円からの買いポジションでナンピン
先ほどの解説では140円からの買い、139円からナンピン買いを想定しましたが、このときの米ドル/円は137円まで下げました。
より実践的な例として、価格差を大きく開けて成功確率を高めたナンピンの戦術を紹介します。
最初のエントリーは、140円です。しかしそこから米ドル/円はさらに下げて139円だけでなく138円も割り込みました。
実際にナンピンを戦術に用いる場合は1回目のエントリーから大きく開けてエントリーするのが基本なので、ここでは138円でナンピンをするケースを想定してみましょう。チャートでは、以下のようになります。
その後の値動きを見ると、138円のナンピンはうまく底値を拾えているようにも見えます。直後に再度の下落がありますが、その後は反発して上昇に転じています。
この場合は139円より上であれば利益を出せるため、200pipsの差を開けてナンピンをしたことが功を奏しています。
実践例② ユーロ/ドル1.10ドルからの売りポジションでナンピン
次に、ユーロ/ドルでのナンピン事例も紹介しましょう。
こちらは2023年7月のユーロ/ドル1時間チャートです。一度1.02台をつけたものの反落しているので、再び上昇があっても上値は重いと判断した結果、1.1に戻り売りの注文を入れました。
しかしその後予想に反してユーロ/ドルは大きく上昇したため、急激な上昇のあとに反落があると判断し、1.12にナンピンを入れました。
1.10と1.12の平均価格は、1.11です。当記事の執筆時点でユーロドルはまだ1.11に到達していませんが、相場のトレンドは下目線なので、このまま1.11を下回るようであればナンピン成功となります。
FXでナンピンを使うメリット
FXでナンピンを用いるメリットは、主に2つあります。
もちろんデメリットもあるので必ずセットで知る必要がありますが、まずはメリットを1つずつ見ていきましょう。
相場が逆行しても損失を回避できる可能性がある
ナンピンをすることで目先の損失確定は回避され、相場の展開によっては損失の回避が可能になります。これはおそらく、ナンピンを実践しているFX投資家のほとんどが感じるメリットといえます。
相場の逆行が一時的なものであって回復する根拠があるのであれば戦略上有効であり、実際にナンピンによって含み損から脱出、さらには利益を出した例も少なくはないでしょう。
利益が大きくなる可能性がある
ナンピンは、成功すると当初の戦略よりも利益が大きくなる可能性があります。
1回目のエントリーだけで利益を確定させるよりも、ナンピンによる2回目のエントリー分のポジションが追加されている方がポジション数量も大きいため、同量のナンピンであれば利益は倍になります。
さらに、ナンピンでは1回目のエントリーよりも逆行したレートでエントリーしているので、当初の戦略どおりのレートで利益確定した場合はナンピンのためのポジションはレート差が大きくなり、その分利益も大きくなります。
FXでナンピンを使うデメリット、リスク
FXでナンピンを用いる場合は、デメリットやリスクへの理解が欠かせません。
ここでは3つの項目でナンピンのデメリットやリスクについて解説しますが、とても大切なことなのでしっかり留意しておいてください。
さらに相場が逆行すると大損につながる
ナンピンを用いると1回目のエントリーよりも保有ポジションの平均レートが有利になるため損失回避や利益につなげられる可能性はありますが、2回目のナンピンエントリーで相場の逆行が止まるとは限りません。
さらに逆行が進むとナンピンで建てたポジションで含み損が発生するため、1回目のポジションと相まってダメージは大きくなります。
後述しますが、目先の損失確定を避けたいあまりに感覚、感情まかせのナンピンをすると大損につながりやすいので、注意が必要です。
ロスカットのリスクが高まる
相場の逆行が進むと、含み損が大きくなります。ナンピンをしたもののさらに相場が逆行すると含み損が拡大し、ナンピンを繰り返していると必要な証拠金も増大し、余剰資金が減ります。
最悪の場合は証拠金が枯渇し、ロスカットになってしまう恐れもあります。
心理的な負担が大きい
多くの投資家が経験していることだと思われますが、保有しているポジションで含み損が拡大していると心理的ストレスも大きくなります。
「今さら損切りなんてできない」と感じるレベルにまで含み損が膨らんでしまうと、神頼みに近いような願望で相場の回復を願う状態になり、平常心ではいられなくなります。
ナンピンによってポジションが増えた状態で相場の逆行が進むと、含み損が拡大するスピードも速くなります。安易なナンピンによって心理的ストレスを大きくしてしまい、さらに感情まかせのナンピンを繰り返してしまうのは典型的な「一発退場」のパターンです。
FXでナンピンを使う際の注意点5つ
つまりナンピンは、あくまでも「使える人が使った場合に有効」ということになります。
ナンピンを適切に行うためには、少なくとも下に解説する5つの注意点をすべて理解している必要があります。これらが初心者にとってはかなり難しいものであるため、「おすすめできない」と言われているのです。
①資金管理を徹底してロスカットを回避する
FXでは最大25倍のレバレッジをきかせることができます。これは投資効率を高められる便利な仕組みですが、同時にロスカットのリスクもあります。
ロスカットによる「一発退場」のリスクを回避するには、適切な資金管理が欠かせません。
損切りではなくナンピンを選んだ場合は追加でポジションを建てるため、余剰資金を減らすことになります。必要証拠金が増大することにあわせて、より厳格な資金管理が必要になります。
証拠金維持率が危険水域に達していないかを常にチェックし、200%を下回っているような場合は損切りか追加入金を検討しましょう。
②感覚的なナンピンはしない
最も避けたいのが、感覚や感情に任せたその場しのぎのナンピンです。目先の損失確定を回避するために、よりリスクの高い行動を取ってしまう人間心理があることは、プロスペクト理論の項目で解説しました。
人間にはそのような心理があることを自覚し、感覚、感情まかせのトレードは絶対NGであることを認識しておきましょう。ナンピンをしてもよいのは、ナンピンの注文を入れるレートで相場が反転する明確な根拠がある場合のみです。
とはいえ、投資家は完璧な人間ではありません。自分にとって好都合なデータだけを見て「相場が反転する根拠がある」と判断し、ナンピンによって大損害を被ってしまうこともあります。
感情を排したトレードがいかに難しいものであるかは多くの投資家がすでに経験していることなので、「人間は本来弱いものである」という前提に立ってFXに向き合うのが適切でしょう。
③ナンピンが成功しても欲張らない
多くの投資家にとって、ナンピンの主目的は損失確定の回避ではないでしょうか。
仮にナンピンが成功した場合、「ゼロ脱出(損益なし)」ができれば御の字と考えるのが適切です。相場が回復してきたからといって欲張ってしまい、ナンピンで建てたポジションを含めて大きな利益を狙うのは、欲張りすぎだと認識しておきましょう。
そもそもナンピンをしたのは、1回目のエントリーが失敗したからです。一度失敗したものをリカバーできたのですから、ナンピン成功時は欲張らず「ゼロ脱出」で切り抜けるのが得策です。
④ナンピンも失敗したと思ったら損切り
ナンピンで2回目のエントリーをしたものの、さらに相場が逆行する場合は素直に損切りを検討しましょう。
2回目のエントリーでも相場の逆行が止まらないのは、トレンドに逆らったトレードをしている可能性大です。
そのままトレンドが継続すると取り返しのつかない損失になってしまう恐れがあるので、「ナンピンは1回まで」といったようにルールを決めておき、ナンピンをしてもうまくいかなったのであれば損切りをすることも重要です。
⑤マイナーな通貨ペアでのナンピンは避ける
為替相場には、回帰性があるといわれています。例えば米ドル/円は長期的に見ると100円を挟んで80円前後から150円前後で推移していることが分かります。
こちらは2002年から2023年の米ドル/円月足チャートですが、一定のレンジ内で「行ったり来たり」の値動きをしていることが見て取れます。
このように「行ったり来たり」の値動きになっている通貨ペアには、回帰性があるといえます。
しかし、その一方で回帰性がなく長期的に一方向に推移している通貨ペアもあります。その典型例が、トルコリラです。
こちらは、2007年から2023年のトルコリラ/円月足チャートです。
かつては100円近くだったトルコリラ/円ですが、2023年7月には5円台にまで下落しています。
トルコリラは高金利通貨として日本人投資家からも人気ですが、買いポジションを保有してスワップポイントを蓄積したとしても相場の下落スピードのほうが速いので、スワップポイント狙いの投資家の多くが損をしてしまいました。
もしこのトルコリラ/円でナンピンを繰り返していたとすると、ゾッとする方は多いのではないでしょうか。このようにマイナーな通貨ペアのなかには回帰性がないものもあるため、ナンピンを検討するのはメジャーな通貨ペアだけにしておいたほうが無難でしょう。
実際のところ、ナンピンはアリか?
ナンピンの基本からメリットやデメリット、リスクなどについて解説してきました。
ここで読者の中には「結局のところアリなのか?」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。
ここからは筆者(編集部K)の見解や経験にもとづき、「結局ナンピンはアリなのか?」という疑問にお答えしたいと思います。
相場の回復に自信がある場合はアリ
本文でも同様のことを述べていますが、ナンピンを検討してよいのは相場の回復に対する明確な自信と根拠がある場合のみです。
「過去もそうだったから」という主観ではなく、テクニカル分析による客観的な示唆や、経済指標などのファンダメンタルズ要素で相場の回復が市場のコンセンサスになっている場合などです。
テクニカル分析は、少なくとも2つ以上のインジケーターが相場の回復を示唆していることが望ましいでしょう。
アナリストやYouTuberなどが述べている見解はあくまでも他人の意見なので、他人の意見を鵜呑みにすることも推奨しません。これらの意見も参考にしつつ最終的に自分で分析、判断した結果ナンピンが有効だと判断できたのであれば、「アリ」といえます。
目先の損失確定を回避したいだけならナシ
明確な根拠があるナンピンに対して、絶対に推奨できないのが感覚や感情任せのナンピンです。
「目先の損失を確定させたくない」「きっと相場は回復するはずだ」「スワップポイントを受け取りながら頑張っていれば何とかなる…」といった心理からのナンピンは、筆者の経験上、ほとんど成功した記憶がありません。
やはり、相場観や戦略のないトレードは損失のリスクがきわめて高いと言わざるを得ません。
ナンピンの大損エピソード
筆者はかつて、リーマンショックのときにナンピンで立ち向かって全財産を失った経験があります。
まさに感情や感覚任せのナンピンで、今なら失敗するべくして失敗したといえますが、それによって全財産を失ったのですから、当時のショックはとても大きなものでした。
それでは、大損をしてしまった当時の米ドル/円チャートを見てみましょう。こちらは2005年12月から2014年5月の米ドル/円月足チャートです。
それまで米ドル/円は堅調に推移しており、一時110円を割り込んだ局面があった後から再度上昇に転じました。この上昇トレンドに乗る形で何度か買い、120円以上まで買い増しをしました。左上の丸印の部分です。
しかし、その後リーマンショックやサブプライムショックによって米ドル/円は急落。当時サポートラインとして意識されていたレートでナンピンをしました。①と②の部分です。
それでも相場は下落し続け、さすがに心理的にも強いサポートラインとなる100円で下げ止まるだろうと判断し、3回目のナンピンをしました。しかも③ではこれまでのポジション合計と同量のポジションを建てたので、③の時点で保有ポジションは倍になりました。
「100円で反発」への願いも虚しく、米ドル/円は100円を大きく割り込んで歴史的な水準である80円に到達します。これによって証拠金が枯渇し、右下の丸印のところであえなくロスカットとなりました。数百万円の資金を失った瞬間です。
③については強いサポートラインである認識がありましたが、①と②については感情任せのナンピンだったことを、後になって実感しました。
FXのナンピンについてよくある質問
FXのナンピンについて、よくある質問とその答えをまとめました。
ナンピンはやはり危険ですか?
安易なナンピンは危険度が高く、特にFX初心者にはおすすめしません。相場の回復に自信や明確な根拠がない場合は「感情任せ」であると認識して、ナンピンは避けるべきでしょう。
ナンピンをあまり推奨しないような意見が多いのはなぜですか?
FX投資家の多くは安易なナンピンによる大損を経験しており、その苦い経験から初心者には推奨していないケースが多いでしょう。
中上級者が戦略にもとづいてナンピンをするのであれば選択肢の一つとしてありですが、目先の損失回避が目的で行うナンピンは危険と言わざるを得ません。
ナンピンは「負け」ですか?
FX投資をしていると、相場の逆行を必ず経験します。それが戦略上想定内なのであれば戦略にもとづくナンピンをするのもよいでしょう。
しかし相場が逆行しているということは、一度は相場観を誤っているという事実があります。その誤りを認めず損失確定を回避するためにナンピンをすることは、相場観を誤ったことに加えて損切りができなかった結果なので、「負け」と考えるべきではないでしょうか。
永遠にナンピンをすれば負けないのではないでしょうか?
資金が無尽蔵にあるのであれば、ナンピンをし続けたとしても理論的に負けることはありません。しかし現実として、投資家の資金には限りがあります。
だからこそ資金管理が重要で、資金の健全性を保つためにはナンピンではなく損切りが必要だと言われているのです。
ナンピンをする、しないの判断はどうするのですか?
相場の逆行が一時的なものであるか否かが、ナンピンの適切性を判断する分かれ目です。
客観的な根拠によって相場の逆行が一時的なものであると判断できたのであればナンピンを検討する余地あり、そうでないナンピンはリスクが高すぎるので損切りを優先する、といった判断になりますが、初心者はその判断が非常に難しいのも事実です。
FXのナンピンに関するまとめ
- ナンピンは初心者におすすめできない手法であるのは事実
- ただしすべてのトレーダーにとってNGというわけでもない
- 相場の逆行が一時的だという強い根拠がある場合のみ、ナンピンは選択肢としてあり
エンジニアやWeb制作などIT系の職種を経験した後にFXと出会う。初心者として少額取引を実践しながらファンダメンタルやテクニカル分析を学び、現在は自動売買を中心に運用中。FXだけでなく日米のETFや現物株、商品などの投資に進出し、長期的な視野に立った資産運用のノウハウを伝える記事制作に取り組む。初心者向けの資産運用アドバイスにも注力し、安心の老後を迎えるために必要なマネーリテラシー向上の必要性を発信中。
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記事の編集責任者
FINANCIAL JOURNAL編集長
齋藤直人
編集者歴20年以上。主に紙媒体で編集経験を積み、趣味系雑誌4誌の編集長を歴任。
雑誌の特集記事だけでなく、企業とのタイアップ企画、地域活性化事業への参画など、コンテンツ制作力を活かして幅広いフィールドで活躍。国会議員、企業の重役、スポーツ選手、芸能人などジャンルを問わず幅広いインタビュー経験を持つ。
FXトレーダー歴も5年以上あり、好きなトレードスタイルはスイングトレード。これまでの最大勝ち幅は1500pips
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