FXの勉強の仕方は?FX初心者におすすめの方法を3ステップで解説

FXの勉強方法おすすめ

FXで安定的な利益を出せるようになるためには、勉強が必要です。

「勉強」というと面倒に感じる人もいるかもしれませんが、裏を返せば「勉強することで安定して利益を出せるトレーダーになれる」可能性が出てくるのです。

この記事では初心者におすすめの勉強法について解説していきます。

効率的にステップアップするためのFX勉強法

  • 本やwebサイトで基礎知識を勉強する
  • デモトレードで取引方法を身につける
  • リアルトレードでの勉強・経験を積む

また、口座開設方法や最新のニュースなど様々ことを勉強したい方は、おすすめのFX口座の記事をご参照ください。

本記事は、提携する企業のPR情報が含まれます。 掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容等は当サイトが独自に記載しています。

目次

FX初心者におすすめの勉強方法3ステップ

FX 始め方

FXで勝率の高いトレーダーになるには、何の勉強から始めればいいのでしょうか。勝率を上げるには大きく分けて3つのステップがあります。

1つ目が座学による勉強で、2つ目がトレード体験、そして3つ目が実戦です。

初心者におすすめの勉強方法

  • 座学による勉強
  • トレード体験
  • 実践

FXの勉強法①FXの基礎知識を勉強する

FXの勉強法 ①基礎インプット

座学による勉強はこの3つのうち1つめにあたり、知識をインプットする極めて重要なステップなので、具体的な方法について解説していきましょう。

本の有用性は健在|FXの勉強におすすめな本

FXに限らず勉強の方法が多様化している昨今ですが、今もなお初心者が体系的にFXを学べる方法として「本」の有用性は健在です。

その理由は、著者の信頼性です。

本を出版できる人というのはそれなりにFXでの実績を有しており、なおかつ知名度もあることは確かなので、情報の信憑性は高いといえるでしょう。

ここでは、初心者もしくはこれからFXを始めたいと考えている方におすすめの初心者向けFX本を3つ紹介します。

①ゼロから始める!マンガFX入門(川口一晃)

ゼロから始める!マンガFX入門

FXのことを専門用語も含めてほとんど知らないという人にとって、専門用語だらけで文字が多い本は抵抗があるかもしれません。

その問題を解消できるのが、マンガによる解説本です。

著者の川口一晃氏は独自のチャート分析理論などでも知られるFX界の著名人で、自身もFXトレードを長らく経験してきた上で語られる初心者向けの解説は効率が良く、何も知らない段階でFXを学ぶのであればこの一冊で十分な知識が得られます。

②一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門(ザイFX! 編集部×羊飼い)

②一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門(ザイFX! 編集部×羊飼い)

初心者本でありながら情報量がとても多く、とりあえず一冊だけ読んで実戦トレードをやってみたいという人のニーズにも十分応えられる内容です。

書籍名のとおり、「ザイFX」はFX界でも信頼度の高い情報メディアなので、その編集部が実戦を通して得られた知見を解説しているのは説得力があります。

また、共同著者である羊飼い氏はFX自動売買の世界でも知名度の高い人物で、自身のトレード理論で高い実績を有していることから、「勝つ方法」を知るヒントにも富んでいます。

③ずっと使えるFXチャート分析の基本(田向宏行)

③ずっと使えるFXチャート分析の基本(田向宏行)

FXで勝つためには、チャート分析(テクニカル分析)をマスターする必要があります。なぜなら、為替相場はテクニカル主導といってチャートに表れている示唆に従った値動きをすることが多いからです。

この「ずっと使えるFXチャート分析の基本」はFXのチャート分析を解説している初心者向けの良書で、FXがギャンブルのような運任せではなく理論や戦略に基づく投資であることを実感させてくれます。

基礎から漫画で学びたい方におすすめ ゼロから始める!マンガFX入門(川口一晃)
FXの基礎からトレードまで解説付きで学びたい方におすすめ

一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門(ザイFX! 編集部×羊飼い)

テクニカル分析を勉強したい方におすすめ

ずっと使えるFXチャート分析の基本(田向宏行)

齋藤直人

斎藤さん

私は最初に本で基礎知識を身につけました。本は初心者が身につけるべき基礎知識が順を追って書かれているのでおすすめです。

Webサイトに勉強コンテンツやセミナーが充実しているおすすめFX会社

初心者向けFX本に続いて、Webサイトを活用した勉強の方法についても解説します。

ネット上にはFX会社が公式に発信しているFX解説サイトなど有用なコンテンツがたくさんあるので、ここではその中から3つのおすすめサイトを紹介します。

①マネ育チャンネル(外為どっとコム)

マネ育チャンネル

「マネ育チャンネル」は国内の大手FX会社である「外為どっとコム」が開設・配信しているFXニュースサイトです。現役の投資家向けに最新ニュースを配信しているだけでなく、初心者向けの解説コーナーから上級者向けの解説コーナーまでレベルに合わせて多くの記事があります。

各分野ではコラム記事、動画、Youtubeでのライブ配信の3種類の形式になっているため、興味のある記事をピックアップして読むことでその分野に強い投資家になることもできます。

②FX入門講座(みんなのFX)

トレイダーズ証券が提供している「みんなのFX」は、個人投資家からも人気の高いFX取引サービスです。

このみんなのFXが運営する「FX入門講座」では初心者向けにFXの解説動画を多数アップしており、これらを視聴することでFXの特徴から仕組みまでFXの基本を学ぶことができます。文章を読むことが苦手という方にもおすすめの勉強法です。特に、初心者のFX入門編ではVol1~4の4動画(約50分)で基礎知識からチャートの読み方まで解説しています。また、動画は毎週月曜日更新になっていて1週間で合った経済ニュースをもとに各相場を解説しています。

③トレーダーズウェブFX(Yahoo!ファイナンス)

トレーダーズウェブ

Yahoo!が運営するトレーダーズウェブFXはFXトレードの初心者向けの動画から最新の経済分析記事まで充実したコンテンツとわかりやすい内容で知識を吸収することができます。動画は1本約5~10分と手軽に見ることができ、毎日更新なので隙間時間に勉強したい方におすすめです。

有料版は月額2200円と少々お金がかかりますが無料で読めるコンテンツも充実してますのでがっつりFXを学びたいという方にもおすすめです。

特定の分野に強い投資家になりたい方におすすめ マネ育チャンネル(外為どっとコム)
経済ニュースと相場の連動を勉強したい方におすすめ FX入門講座(みんなのFX)
毎日、コツコツ学びたい方におすすめ トレーダーズウェブ(Yahoo!ファイナンス)

FXの勉強法②デモトレードで取引方法を身につける

FXの勉強法②デモトレード

本やWebサイトなどでFXの知識をインプットした次は「トレードの練習」に進みますが、ここでいきなり実戦トレードをしてしまうと失敗した時にお金を減らしてしまいます。

お金をかけることなくFXトレードを経験できる「デモトレード」を利用してトレードの一連の流れや取引ツールの操作に慣れていきましょう。

齋藤直人

斎藤さん

私も本で基礎知識を身に着けた後はデモトレードで1,2か月ほど練習しました。デモトレードを行うことで自分に合う手法を見つけることができたり、経済ニュースと値動きの連動を実感できたりと実際の取引の練習ができます。

デモトレードとは?口座開設しなくても利用可能なお試しツール

デモトレードとは、実際の取引画面とほぼ同じ環境で仮想的な「お金」を使ったFX取引体験ができるサービスのことです。すべてではありませんが、FX会社の中にはデモトレードを提供しているところがあります。

利用方法はFX会社によってまちまちですが、公式サイトやスマホアプリ上でメールアドレス登録してデモトレード用のアカウントを取得するのが一般的。利用料は無料です。

例えば「外為どっとコム」のデモトレードではデモ口座を作ることで500万円の仮想的な資金が与えられるので、その資金を使ってトレードの体験ができます。

*外為どっとコム デモトレード画面

本やWebサイトなどで勉強したことを試してみるいい機会なので、得られた知識から自分で組み立てたトレード戦略が通用するのか否か、検証してみてください。

デモトレードはどれだけ失敗しても自分のお金が減ることはなく、いわば「負け放題」です。どうすれば負けてしまうのかというのも貴重な経験なので、デモトレードを大いに活用しましょう

チャートの見方と基本的なテクニカル分析

FXではテクニカル分析が欠かせません。しかし、テクニカル分析に用いるチャートは種類がとても多く、最初からすべてを網羅するのは不可能に近いですし、そもそもすべてを使いこなせなくてもFXで勝つことは可能です。

最初は基本的なテクニカル分析として、以下の4つをマスターしておくことをおすすめします。

  • ローソク足
  • 移動平均線
  • トレンド系の指標
  • オシレーター系の指標

それぞれ、個別に要点を解説しましょう。

①ローソク足

チャートには時間軸によって「足」があります。それぞれの足で値動きをチャート上に示しているのが、ローソク足です。ローソク足は、以下の4つの値で構成されています。

ローソク足

例えば日足であれば1日の値動きを1本のローソク足で描画するので、その日の高値と安値が上下に描かれ、ローソク本体部分は始値と終値が描画されます。

それぞれ「始値(終値)」としているのは、陽線といって直前のローソク足よりも終値が高い場合は上が終値で下が始値です。逆に陰線といって直前のローソク足よりも終値が低い場合は上が始値、下が終値になります。

これらの点を踏まえて、実際のローソク足チャートを見てみましょう。

実際のローソク足

このチャートでは緑色のローソク足が陽線、赤色が陰線です。ローソク本体からはみ出している上下の線はヒゲと呼ばれますが、上記の米ドル/円チャートにはヒゲのないローソク足があります。

例えば下のヒゲがないローソク足は陽線に見られ、始値よりも低いレートを付けることなく次のローソク足につないでいるので、強い上昇だったことが分かります。逆に上ヒゲのない陰線は、強い下落であることがうかがえます。

②移動平均線

移動平均線は、指定した期間の平均レートを線でつないだチャートです。英語の「Moving Avarage」の頭文字をとってMAと呼ばれることもあります。

移動平均線を使ったテクニカル分析では短期、中期、長期の3本を使用するのが一般的で、その3本の線がどのように関わり合っているかで値動きの傾向を読み取ります。

よく用いられているのが短期の5MA、中期の25MA、長期の200MAです。日足の場合、5MAは5営業日(つまり1週間)、25MAは25営業日(つまり1か月間)、200MAは200営業日(つまり1年間)の値動きを示します。

それでは実際に5MA、25MA、200MAの3本を描画した米ドル/円の日足チャートを見てみましょう。

移動平均線

最もなだらかな線が200MAです。200MAは長期移動平均線なので、相場全体の方向感を知ることができます。2022年は超がつくほどの円安ドル高が進んだため、米ドル/円の200MAも上を向いています。

逆に5MAは5日移動平均線なので、短期の値動きを平均化しています。短期になるほどレート変動に密着するように推移しているのが見て取れます。

異なる時間軸の移動平均線が平行して上昇(下降)している時はトレンドが出ていると見なされ、上記のチャートで5MAと25MAが並行して右肩上がりになっている時は強い上昇トレンドになっていることが分かります。

また、これらの移動平均線が交差すると、トレンドの転換を示すシグナルであるといわれています。長期移動平均線を短期移動平均線が上から下に突き抜けるとデッドクロスで下落トレンドへの転換、逆に長期移動平均線を短期移動平均線が下から突き抜けるとゴールデンクロスで上昇トレンドへの転換が起きた可能性があるとされています。

③トレンド系の指標

テクニカル分析には大きく分けて、トレンド系とオシレーター系があります。この2つのうちトレンド系とは、相場に「上」もしくは「下」のどちらのトレンドが発生しているかを知るのに役立つテクニカル分析のことです。

上記の移動平均線もトレンドを察知するのに役立つためトレンド系に分類されますが、それ以外にもボリンジャーバンドや一目均衡表などのトレンド系指標も投資家から人気を集めています。

こちらは、ボリンジャーバンドです。

ボリンジャーバンド

ローソク足の上下に「バンド」が描かれているのが特徴です。バンドが広がっている時はトレンドが発生しており、その角度が右肩上がりか右肩下がりかによってトレンドの向きと強さを知ることができます。

また、このバンドは標準偏差をもとに描画されるもので、統計学的に高い確率でバンド幅の中にレート変動が収まることから、値動きの上限、下限を推測するのに役立ちます。

④オシレーター系の指標

トレンド系に対して、相場の温度感を知るのに役立つのがオシレーター系チャートです。

相場には過熱気味になる展開があります。買われすぎや売られすぎといった状況を知ることで、買われすぎているのであれば売り、売られすぎているのであれば買いといったエントリーを検討しやすくなります。

オシレーター系の指標として代表的なのがRSIやストキャスティクスです。以下は、米ドル/円の日足チャートにRSIを描画したものです。

RSI

下段に描画されているのが、RSIです。RSIは70より上なら買われすぎ、30より下なら売られすぎを示します。さらに進んで100に近づけばより強い買われすぎとなり、逆に0に近づくほど強い売られすぎを示します。

RSIを観察していて100に近づけば売りエントリー、0に近づけば買いエントリーが検討できます。

経済情報・政策などから相場を予測するファンダメンタルズ分析

FXの相場分析には上記に解説したテクニカル分析と、もうひとつのファンダメンタルズ分析があります。テクニカル分析は上記のようにチャートを用いて行う分析手法で、ファンダメンタルズ分析では政治・経済のニュースや各国の経済政策などの値動きに対する影響を分析します。

ファンダメンタルズ分析によるトレードの機会として、FX投資家の間でよく知られているのが、毎月第一金曜日に発表される米国の雇用統計です。

正式には非農業部門雇用者数のことで、米国の景気動向を知るのに役立つ指標です。この雇用統計が高ければドル買い、低ければドル売りになりやすいのが基本ですが、さらに重要なのは予想との兼ね合いです。予想よりも大幅に高かったり低かったりした数値が発表されると、米ドル/円など米ドル関連の通貨ペアが大きく動くことがあります。

このように景気動向や政策金利などはいずれもファンダメンタルズ分析に属するもので、この他にも戦争などの地政学的リスク、資源高による資源輸出国通貨の高騰などもファンダメンタルズ分析に用いることができる要素です。

テクニカルとファンダメンタルズ、どちらの分析方法を使えばいい?

「テクニカル分析とファンダメンタルズ分析は、どっちを使えばいいの?」というのは、初心者なら誰しも感じる疑問です。

結論から言えば「どちらも使う」ということになります。

もちろん、取引スタイルや好みによって違いはありますが、どちらか一方が正解だというわけではありません。まだ自分なりのトレード手法が見いだせていない初心者は、両方の観点で情報収集・分析をする練習をしてみましょう。

基本的な取引方法と注文方法

相場の分析手法を学んだら、次はいよいよ注文を出してみましょう。FXトレードの基本的な流れは4つのステップに分けられます。

  1. 新規エントリーのための注文を出す
  2. 注文が成立したらポジションを保有する
  3. ポジションを決済するための注文を出す
  4. ポジションを決済して利益もしくは損失を確定させる

どんなトレードであっても、FXはこの4つの操作を繰り返すのが基本です。

FXには便利な注文方法が多く用意されているので、これらを駆使することで上記のステップを自動化することもできます。そのための注文も含めて、ここでは基本的な5つの注文方法について解説します。

成行

現状のレートで注文を成立させる注文方法で、最も確実に注文を成立させることができます。市場環境によってはスリッページといってわずかに現状レートとずれたレートで成立することもありますが、おおむね提示されているレートで注文が成立します。

指値/逆指値

このレートになったら買う(売る)」という注文をあらかじめ出しておき、実際にそのレートになったら注文を成立させるのが指値と逆指値です。ちなみに指値とは「〇〇以下で買い」「〇〇以上で売り」という注文のことで、逆指値は「〇〇以上で買い」「〇〇以下で売り」といったように逆の値動きの時に出す指値注文のことです。
逆指値注文は損切り(損失を確定させる決済)用の予約注文として使えるので、完璧に使いこなせるようにしておきましょう。
注文の期限を指定することもできるので、「今日中」「今週中」「無期限」といったように期限を決めて指値/逆指値の注文を出しておくと、期限内に指定のレートにならなかったら自動的に注文は無効になります。

OCO

OCO注文は、すでに保有しているポジションの決済に用いる注文方法です。保有しているポジションに対して指値と逆指値の2つレートで決済注文を出しておくことができます。
一般的にOCOは一方が利益確定の指値、もう一方が損切りのための逆指値注文で構成されます。OCO注文を出しておくことで利益額と損失額を決めておくことができるので、予想以上の損失拡大を防げます。

IFD

IFDは「イフダン」とも読みます。最初の指値注文が成立したら自動的に決済注文が出される2段階の注文方法です。まだポジションを保有していない段階からエントリーと決済の両方を同時に出しておけるので、FXトレードの最初と終わりを自動化することができます。
ただし、IFDは新規エントリー+「利益確定もしくは損切りのどちらか片方」の設定しかできません。

IFO

すでに解説しているとおり、上記のIFDでは保有しているポジションの利益確定+損切りの両方までは含まれていません。IFDに損切りの注文も含めているのが、IFO注文です。IFDとOCOを組み合わせた注文方法といえます。
最初に指値注文が成立したら自動的に利益確定と損切りの注文が2つのレートで出されるため、新規エントリーと利益確定、もしくは損切りまでを自動化することができます。

FXの勉強法③実際の取引を行う

FXの勉強法③ リアルトレード

デモトレードを通して自身の得意な取引き方法が鮮明になってきたらあとは実践です。身に着けた基礎知識と上記で示した2つの分析方法、5つの取引方法を駆使して利益を出していきます。

また、実際に取引をする際に気を付けなくてはいけないことが何点かあります。

リアルトレードで経験を積むために重要な4点

デモトレードである程度の経験を積んでイメージを掴めたら、いよいよ実戦トレードです。ここから先は実戦経験を積みながらトレード技術を磨いていくことが重要になります。

実戦トレードを行うのにあたって意識しておきたい重要なポイントが4つあるので、ここではそのポイントをそれぞれ個別に解説します。

需要な4つのポイント

資金管理を身につけ、「退場しない」トレーダーになる

FXではチャート分析やファンダメンタルズ分析といったテクニックに加えて織引きをする際に、資金管理がとても重要です。FXでは最大25倍までのレバレッジがきき、手持ち資金の25倍規模までの実戦トレードが可能なためです。

資金管理をする上で意識したいのは、適切なポジション量と損切りです。最大でどこまでなら損失を出しても資金全体に致命傷が及ばないかを設定し、損切り注文を入れておけば一発退場を回避できます。

どんなに敏腕のトレーダーであっても、負けなしの連勝をすることはありません。多少の連敗が続いても一発退場とはならず、再起を狙うことができるように資金管理をしている人が、FXの世界で生き残る投資家です。

ありがちな失敗例を知り、メンタルコントロールに役立てる

FXの実戦トレードでは、メンタルコントロールも重要です。これはFXに限らず投資全体に言えることですが、メンタルをうまくコントロールできないばかりに利益を出し損ねたり、大損につながってしまうことがあります。以下の4つはメンタルコントロールの失敗によって起こりがちな失敗パターンです。

これらの意味を知って、メンタルコントロールの重要性を十分に理解した上で実戦に臨んでください。

①塩漬け

利益を出すつもりが含み損になってしまい、決済して損失を確定させることをためらってポジションを保有したままの状態を、塩漬けといいます。「いつかは相場が戻るはず」という見通しに根拠があれば保有し続ける意味もありますが、もはやお祈りレベルになってしまっているポジションは塩漬けといえます。ポジションの塩漬けは資金が拘束されたままになるため次のチャンスを逃してしまいかねませんし、さらに相場が逆行すると含み損が取り返しのつかない金額になってしまう恐れもあります。

②熱くなる(負けを取り戻そうとする)

FXで負けが続くと頭に血が上ってしまい、今すぐ取り戻そうとして無謀なトレードをしてしまうことがあります。
負けを今すぐ取り戻そうとして、熱くなった状態でトレードをしても損失を拡大させるだけです。

FXをギャンブルにするのも投資にするのも自分次第。熱くならないようにメンタルをコントロールすることも極めて重要です。

齋藤直人

斎藤さん

私も初心者のころは、目の前の「損失」ばかりを気にしてエントリーし負けを膨らませたことがあります。しかし、FXでは1回の損失を気にすることよりも損失を大きくしないことのほうが大切なのでデモトレードで損切りに慣れておくことも重要です。

③ポジポジ病

ポジポジ病の「ポジ」とは、FXで保有するポジションのことです。チャンスを待つこともFXで利益を出すためのコツですが、ポジションを持たないことには何も動きません。 そこで十分なチャンスを待つことができず、今すぐポジションを保有したがるあまりに根拠のないトレードをしてしまうことを「ポジポジ病」といいます。 待つことはFXの重要な技術のひとつです。今すぐではなくても、チャンスは必ずあります。それを待ち、到来したチャンスを確実に利益につなげることがFX上達への道です。

自分なりの売買ロジックやルールを設定し、勘に頼らないトレーダーになる

FXで勝つために必要なのは、自分で勉強し、研究した上で確立した自分なりの売買ルールの設定です。FXは運任せのギャンブルではなく、多くのトレード手法が確立された投資です。最初から難しい売買ルールを作る必要はなく改良を繰り返していくことが大切です。

例えば、先ほど解説したように「RSIが70以上になれば売り、30以下になれば買い」といったようにオシレーター指標を使って売買注文を出すだけでも「自分なりのルール」といえます。根拠のないギャンブルより、はるかに上達に近づいているといえるでしょう。

トレード記録をつけ、自分のトレードを振り返る

FXトレードの技術を高めるのに有効なのが、トレード記録です。

新規エントリーする際には何の根拠でそのトレードをするのかを記録し、その結果がどうだったのかも記録します。取引がうまくいけば継続、うまくいかない時にはその理由を分析して記録します。

これを続けることによってビジネスの世界でいう「PDCAサイクル」を回すことができます。PDCAとは計画(Plan)、実行(Do)、検証(Check)、行動(Action)の4つを繰り返すことで業務改善が可能になるフレームワークです。トレード記録の形でFXの上達にも応用してみてはいかがでしょうか。

齋藤直人

斎藤さん

私がなぜ負けているのかを分析したところ、「自分なりの手法が見いだせておらず色々な手法を試していたこと」「経済動向に関する知識が不足していたこと」が原因だとわかりました。その後は「自分なりの手法を見出すこと」「ポジションの需要をトレーダーの心理で考えること」を意識したことで徐々に利益が出るようになりました。

安定して利益を出せるようになるまでにかかる時間は?

安定して利益を出せるトレーダーになるまで、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。これには個人差があり一概に何時間とは言えませんが、「数年はかかる」と思っておいた方がいいでしょう。

もちろん、ビギナーズラックで何度か勝つといったレベルであれば誰にでもできる可能性があります。しかし、安定的に利益を出していくとなると「場数や経験」といった要素も非常に大切です。

勉強や経験を積み重ねるというのは非常に遠回りに感じることですし、面倒に感じるかもしれませんが、「FXはそう甘い世界ではない」というのも事実。

「世界中のプロトレーダーと同じ土俵で戦うのだから、そう簡単に利益が出せるはずがない。まずは相場変動に気を配り退場しないように、経験を積み重ねよう」といった態度で臨むことが大切です。

齋藤直人

斎藤さん

私は安定して利益を出せるようになるまでに5年近くかかりました。はじめはビギナーズラックのようなもので勝てていたりしましたが徐々に取引量を増やすにつれ勝てなくなっていきました。それでも様々な勉強を続けたことで安定して利益が出るようになり、最高で35万円ほど利益を出すこともできました。ただ、安定して利益が出ている現在も経済動向などの勉強は続けています。

勉強せずにFXで勝てるといった話には要注意!

世の中、「絶対に勝てる」「楽して勝てる」といった宣伝文句が後を絶ちませんが勉強や努力をせずにFXで必ず勝てるという話はありません。

初心者は何としても「勝ちたい」「お金を増やしたい」という気持ちが強く怪しげな儲け話に乗ってしまいがちです。必ず勝てるということは絶対にないのでそのような話には注意して引っかからないようにしましょう。

FXの勉強は意味ない?勉強すれば勝てる?そんな疑問について回答

FXの勉強 疑問解決

結論から言うとFXの勉強をすることはとても重要な意味があります。 その証拠としてFXで安定して利益を出している投資家がいるからです。彼らはFX を投資と捉えることができるほどの知識と技術を持っており、それが通用しているからこそ利益を出し続けているのです。上級者になるほどFXをギャンブルとしては見ておらず日々勉強し続けています。インターネットでFXについて調べると「勉強しても意味ない」といった文言がありふれているのが実情ですが、地道な勉強と努力が最終的にはFXで利益を上げる唯一のルートです。

齋藤直人

斎藤さん

勉強してFXを始めたからと言ってすぐに安定した利益を出せるようになるわけではありません。勉強した内容をもとに自分なりの手法を見つけトレードを繰り返すことで安定した利益を出せるようになります。私は一時期マイナスが数十万円に膨らみましたが、そのマイナスを取り返した後は「勉強が生きた」と実感しました。

FXの勉強をしていると必ず出てくる「基礎用語」について解説

FXの基礎知識

FXには多くの専門用語が用いられています。最初からこれらすべてを理解する必要はありませんが、最初の段階で知っておきたい基礎用語があります。ここではFXの勉強をしていると必ず登場する基礎用語について解説します。

レバレッジ

レバレッジは、「てこの原理」における「てこ」のことです。「てこの原理」では小さな力で大きな力を生み出し、重いものを動かすことができます。FXのレバレッジはこれになぞらえて、小さな金額(証拠金)で大きな金額の運用ができる仕組みのことです。

日本国内のFX会社は25倍までのレバレッジをきかせることができます。これは国の規制によるもので、上限のレバレッジは各社一律です。最大25倍のレバレッジをきかせられるため、実際の運用金額に対して25分の1の証拠金があればポジションを持つことができます。

スプレッド

FXでは2つのレートが提示されています。1つはBid(売りレート)で、もう1つはAsk(買いレート)です。売りと買いそれぞれに適用されるレートで、この2つのレートにはFX会社それぞれの差があります。その差のことを、スプレッドといいます。

スプレッドは実質的にFX会社に支払う手数料となるため、スプレッドが狭い(BidとAskのレート差が小さい)ほど手数料コストが安いことになります。

以下の記事ではスプレッドの基礎や、スプレッドが低いFX口座を紹介していますので、是非ご参照ください。

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スワップポイント

FXでは異なる通貨同士をペアにした通貨ペアを取引します。世界各国の通貨は金利が異なるため、金利差のある通貨同士のポジションを保有すると金利差を調整するためにスワップポイントの受け渡しがあります。

金利の低い通貨を売って高い通貨を買う「買いポジション」、もしくは金利の高い通貨を売って低い通貨を買う「売りポジション」を保有すると毎日スワップポイントを受け取ることができます。2022年現在、日本円は超低金利なので、円売り外貨買いのポジションを保有すると毎日スワップポイントを受け取ることができます。

スワップポイントで得られるポジション例
買いポジション 米ドル/円、メキシコペソ/円など
売りポジション ユーロ/米ドル、ユーロ/豪ドルなど

FXには、スワップポイントの高い通貨ポジションを長期保有してスワップポイント収入の蓄積を狙う外貨預金に近い投資法もあります。

スワップポイントが高いおすすめのFX口座を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

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ロスカット

相場の逆行が進んで保有しているポジションの含み損が大きくなると、預入資産だけでは足りなくなることがあります。預入資産以上の損失が出てしまうことを防ぐため、FX会社はロスカットルールを定めています。 証拠金維持率がそれぞれのFX会社の定めている水準を下回ると強制ロスカットとなり、保有しているポジションはすべて強制的に決済されます。大きな損失を伴うため、FX投資家としては適切な資金管理をして強制ロスカットになるようなトレードだけは避けるべきです。

通貨ペア

FXでは日本円や米ドル、ユーロ、英ポンドなど世界各国の通貨を取引します。通貨の取引では2つの異なる通貨を売買するため、FXではそれを通貨ペアとして取り扱います。

例えば日本円を売って米ドルを買う場合、FXでは米ドル/円という通貨ペアの買いポジションを建てます。ユーロと円ならユーロ/円、英ポンドと円ならポンド/円、ユーロと米ドルならユーロ/米ドルといった具合です。FX会社はこうした通貨ペアを20〜30種類ほど用意しており、なかには50種類以上取り扱っているところもあります。

通貨ペア

トレードスタイル(スキャルピング、デイトレード、スイングトレード等)

FXには多くのトレードスタイルがあります。新規エントリーをして建てたポジションをどれだけ保有するかによって、大きく3つに分類できます。

  1. スキャルピング
  2. デイトレード
  3. スイングトレード

最も短いのはスキャルピングで、ポジション保有時間は数秒から数分程度です。スキャルピングの次に短いのがデイトレードで、長くてもその日のうちにポジションを決済します。

スイングトレードは数日から数週間程度ポジションを保有するトレードで、FX投資家によって得意とするトレードスタイルは異なります。

これらのトレードスタイルのうちどれが自分に合っているのかを知るには実際にやってみる必要があります。これからFXを始める初心者の方はデモトレードを活用すると良いでしょう。

FXの勉強法に関するまとめ

  • 効率的にステップアップしていくためには、まずは本などで座学の勉強をし、次にデモトレード、リアルトレードという順番で進めていくのがおすすめ
  • デモトレードでは「基本的なFXの取引の仕組み」を体得できる。ただしメンタル的なトレーニングにはならない
  • 勉強を続け、自分なりの売買ルールを設定し、運任せのギャンブルにしないことが大切

エンジニアやWeb制作などIT系の職種を経験した後にFXと出会う。初心者として少額取引を実践しながらファンダメンタルやテクニカル分析を学び、現在は自動売買を中心に運用中。FXだけでなく日米のETFや現物株、商品などの投資に進出し、長期的な視野に立った資産運用のノウハウを伝える記事制作に取り組む。初心者向けの資産運用アドバイスにも注力し、安心の老後を迎えるために必要なマネーリテラシー向上の必要性を発信中。

鹿内武蔵

FX雑誌『外国為替』編集長・株式会社tcl代表取締役

鹿内武蔵

2022年創刊のFX雑誌『外国為替』編集長。

FX編集者歴は長く、2008年より『FX攻略.com』元副編集長として、取材・編集・執筆に携わる。多くの勝ち組トレーダーや証券会社を取材してきた経験を活かし、FXが国民的投資になることを目標に、FX、投資ライターとして活動中。

株式会社tcl代表として各種メディアで執筆しているほか、自身もトレーダーとしてFXの運用も行っている。好きなテクニカル分析はボリンジャーバンド。

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記事の編集責任者

齋藤直人

FINANCIAL JOURNAL編集長

齋藤直人

編集者歴20年以上。主に紙媒体で編集経験を積み、趣味系雑誌4誌の編集長を歴任。

雑誌の特集記事だけでなく、企業とのタイアップ企画、地域活性化事業への参画など、コンテンツ制作力を活かして幅広いフィールドで活躍。国会議員、企業の重役、スポーツ選手、芸能人などジャンルを問わず幅広いインタビュー経験を持つ。

FXトレーダー歴も5年以上あり、好きなトレードスタイルはスイングトレード。これまでの最大勝ち幅は1500pips

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