日本株の買い方を初心者向けに解説!コツやおすすめの銘柄も紹介
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「株の買い方のコツが知りたい!」
株式投資の初心者によくある失敗は、買い時を逃してしまったり、相場の流れを見ないまま高値で買ってしまうことです。
以下のコツを参考にして株式投資を始めましょう。
株の買い方のコツ
- 身近な企業の株からチェックする
- 少額投資から始めて株式投資に慣れる
- 分散投資をしてリスクを軽減する
- 運用をプロに任せる投資信託する方法もある
・5万円以下の手数料が55円 ・楽天スーパーポイントによるポイント投資に対応 |
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・取扱商品の種類や銘柄も豊富 ・Tポイントでのポイント投資が可能 |
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・1日の約定合計金額が50万円以下なら手数料0円 |
この記事では、株に興味をもち始めた人に向けて、株の買い方と株を買うために必要な基礎知識、運用の流れ、初めてでも失敗しないためのコツなどを中心に解説。
株を買う場所 | ・大口投資家向けな「店舗型証券会社」 ・手軽に始められる「ネット証券会社」 |
---|---|
株の注文方法 | ・価格を指定する「指値注文」 ・価格を指定しない「成行注文」 |
リスクを抑えた買い方 | ・動向がつかみやすい身近な企業を選ぶ ・少額で分散投資をする |
初心者におすすめな証券会社 | ・取引手数料が安いネット証券 (おすすめのネット証券3社) |
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目次
株を買う場所は?どこで買える?
「今話題の、あの会社の株を買ってみたい」
「よく行くあのお店の株をもっていると、お得な株主優待がもらえるらしい」
株を買いたいと思うきっかけは、このように身近な企業に興味をもったことによるのではないでしょうか。
しかしそれらの企業の株は、各企業から直接買えるものではありません。
株を買う場所は「店舗型証券会社」と「ネット証券会社」の大きく2つになります
株は証券会社を通して買う
上場企業の株式は、「証券取引所」という場所で売買されています。
証券取引所とは
上場会社の株式の注文が集まる場所のこと。ここで株の売買のマッチングが行われる。
では、証券取引所で直接株を買えるのかというと、そうではありません。
やや複雑になりますが、証券取引所はあくまで株の売買のマッチングを行うのみで、売買の注文を直接受け付けているわけではありません。
投資家が株を買いたいと思ったら、「証券会社」を通じて買う仕組みになっています。
証券会社とは
投資家から受けた売買注文を証券取引所に伝える業務などを行っている会社のこと。証券会社は、株式の売買の際にかかる手数料を得ている。
※証券会社はその他にも、自ら株の売買を行うなど株式に関する幅広い業務を行っています
株を買うには証券口座を開設する必要がある
株の売買注文を受け付けている証券会社。株を買いたいと思ったら、まずは証券会社に「証券口座」を開設しましょう。
証券口座とは
株を買うための資金や買った株を預けておくための口座のこと。
証券会社には、大きく分けて店舗型とネット型の2種類があります。
インターネット上で取引をするネット証券会社は取引手数料が安いという特徴があります。
店舗型証券会社は大口の投資家には向いていますが、少額で気軽に株を始めたい人はネット証券会社の中から検討するとよいでしょう。
<証券会社の種類と特徴>
店舗型証券会社 | ネット証券会社 | |
---|---|---|
口座開設 | 店舗で行う | インターネットまたは郵送 |
注文方法 | 店舗または担当者への電話連絡(平日の日中のみ) | オンライン(原則24時間可能)(※) |
サポート | 担当者からアドバイスをもらえる | 公式サイトからの情報やオンラインセミナーを活用する |
取引手数料 | 高い | 安い |
株を買って利益を出すまでの流れ
続いて、実際に株を買って利益を出すには、具体的に何をすればいいのかを簡単に説明します。
1.証券口座を開設する
先ほども説明したように、株を買いたいならまずは証券口座の申し込みから始めます。
インターネットでの申し込みなら、オンラインで本人確認書類のアップロードまで完結するため、最短で翌営業日に取引を開始できるところもあります。
<ネット証券会社で口座開設に要する日数例>
申し込み方法 | 日数 |
---|---|
インターネット | 最短翌営業日 |
郵送 | 申込書送付から10日程度 |
※SBI証券の場合
2.証券口座に入金する
口座開設が完了すると、マイページ(ご自身用の専用ページ)にログインできるようになります。株を購入するためには、事前に必要資金を証券口座に振り込む必要があります。
なお、株を購入するのに必要な資金は銘柄によって異なりますが、10万円以下で購入できる株も多くあります。したがって、必ずしもこの時点で大きな金額を振り込む必要はありません。(購入株数や単位については後ほど解説します)
3.株を購入する
買いたい銘柄と注文株数を決めたら、買い注文を出します。
株を購入することで、その企業の株主となり、権利確定日(決算日と同一が多い)に配当金や株主優待を得ることができます。
※株主優待は、企業が設定する一定の株数を保有しなければ取得できないこともあります。4.株を売却する
売却する銘柄、株数を決めて売り注文を出します。
このときに、購入したときよりも株価が上がっていれば、その差分が利益となります。
※実際には手数料がかかりますので、その分も考慮しましょう。
株の注文方法や基礎知識
株を買って運用する際の大まかな流れを説明しました。ここでは、株を買う前に知っておくと役立つ基礎知識をまとめています。
銘柄と市場について
冒頭で説明した、上場企業の株の注文が集まる「証券取引所」は日本に4カ所あります。中でも日本最大の取引市場「東京証券取引所」においては、次の3つの市場区分があります。
買いたい銘柄がどの区分に属するのかを確認しておくことも重要ですし、また、市場区分の違いに注目して銘柄を選ぶのも1つの方法です。
<市場区分と特徴>
区分 | 特徴 |
---|---|
プライム市場 | 多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)+より高いガバナンス水準を持つ企業向けの市場 |
スタンダード市場 | 一定の時価総額(流動性)+基本的なガバナンス水準を持つ企業向けの市場 |
グロース市場 | 高い成長可能性を実現するための事業計画を適時・適切に開示+相対的にリスクが高い企業向けの市場 |
※東証市場再編によって2022年4月から従来の4市場から3市場に変更されました。
ここに記載した以外にも、市場ごとに上場の基準が細かく決められており、各市場に上場している企業の特徴も異なります。
例えば、プライム市場に上場している企業のなかにはすでに成熟して今後の成長が期待できない企業も存在するため、株価の値上がりよりも安定した配当を期待して投資する場合もあります。
一方、グロース市場に上場している企業はベンチャー企業が多く、株価の値動きは大きいです。したがってグロース市場に上場している企業へ投資するということは、多少のリスクを許容しながら高い収益性(大きな値上がり)を狙うという投資スタンスを取ることになります。
株価の決まり方
株の値段のことを株価といいますが、株価は買い手と売り手の需要と供給のバランスで決定されます。
企業業績の拡大や金利低下、画期的な新商品、新サービスの発表により買いたい人が増えれば上がり、業績の悪化や金利上昇、不祥事などにより売りたい人が増えれば株価は下がります。
<株価の決まり方>
株価 | 上昇 | 下落 |
---|---|---|
企業業績 | 拡大 | 悪化 |
金利 | 低下 | 上昇 |
株価は、その企業の業績だけでなく、経済や社会の動きなどさまざまな要因が重なって決定します。
日頃から社会全体の動きに着目しておくことで、値上がりする株を見つけることができるかもしれません。
指値注文と成行注文の違い
指値、成行とは、株を売買するときの注文方法のことです。買い注文のときだけでなく、売り注文のときにも使います。
おもな違いは、「注文の際に価格を指定するかどうか」という点です。
「成行注文」は思わぬ価格で約定する(売買が成立すること)こともあるので、指値注文の方が初心者には安心かもしれません。
ただ、それぞれの注文方法は目的が異なるので、場面によって使い分けられるようになるとよいでしょう。
指値注文 | 成行注文 | |
---|---|---|
特徴 | 買いたい(売りたい)価格を指定して、その価格以下(その価格以上)になったら成立する | 価格を指定せず注文をし、そのときに出ている売り注文(買い注文)の中でもっとも低い(もっとも高い)価格で買い注文(売り注文)が成立する |
メリット | 想定した価格で約定できる | 原則として、必ず約定できる |
デメリット | 売買が成立せず、チャンスを逃す可能性もある | 想定外の価格で売買が成立することもある |
購入株数や単位について
購入可能な株数の単位は原則100株単位となっていて、株を購入するのに必要なお金は、「株価」と「購入株数」で決まります。(最近は1株単位で購入することが可能な証券会社やポイントで投資できる証券会社もあります)
購入代金の計算方法
株価(銘柄ごとに異なる)×購入株数(100株)+手数料=購入代金
よって、株を購入する際の最低金額は銘柄によって異なります。
次の表のように、10万円以下で購入できるものもあれば、百万円単位の資金が必要な株もあるので、銘柄を選ぶ際には無理のない金額の範囲で購入できるようチェックしておきましょう。
<最低投資金額の例>
銘柄名 | 株価 | 単元株数 | 最低投資金額 |
---|---|---|---|
(株)ヤマダホールディングス(9831) | 609円 | 100株 | 60,900円 |
(株)セブン&アイ・ホールディングス(3382) | 4,334円 | 100株 | 433,400円 |
(株)ニトリホールディングス(9843) | 20,690円 | 100株 | 2,069,000円 |
※2021年3月24日時点
日本株の買い方のコツ!初めてでも失敗しないためのおすすめの方法
投資にリスクは付き物です。場合によって大きな利益を生むこともできれば、損失を出してしまう可能性もあります。
株の初心者ができるだけ大きな損失を出さないためのコツや、失敗しないための基本的な考え方、注意点を紹介します。
ポイント1、身近な企業の株からチェックする
成長性があって、世間にまだあまり知られていない企業を狙いたいがために、自分自身でもよく知らない企業の株を買うのは危険です。
専門家のようにさまざまなデータを分析するということはハードルが高いので、初心者なら、まずは身近な企業やなじみのあるサービスをヒントに銘柄を選ぶのもよいと思います。
また、例えば日常的に使っている商品を扱っている企業であれば、その企業の動向もつかみやすくなるでしょう。
ポイント2、少額投資
株式投資に慣れていないうちは、少額で投資できる銘柄を買うようにしましょう。まずは小さな単位で売買をしてみて、株式投資の仕組みに慣れることを目標にするのがおすすめです。
1株100円の株であれば、1万円で100株購入することができます。なお、5万円以下で購入できる銘柄もいろいろあるので、損失を許容できる範囲の金額で始めてみましょう。
ポイント3、分散投資
分散投資とは、1つの株に資金を集中させず、複数の銘柄に分散して運用する方法のことです。
このとき、できるだけ異なる業種の銘柄を複数組み合わせることで、全体のリスクを軽減することができます。
ポイント4、運用をプロに任せる投資信託もあり
「自分で株を運用するのは不安」「どんな銘柄を買ったらいいかわからない」という人は、投資信託という方法があります。
投資信託は、投資の専門家が株式などを投資家の代わりに運用するもので、ここまで紹介した株式投資と同様に証券会社を通じて注文することができます。
投資信託とは
ファンドマネージャーというプロフェッショナルが株式などを運用し、そのリターンを投資家に還元する仕組み
株を買うのが初めての人におすすめのネット証券会社
最後に、おすすめのネット証券会社を紹介します。初心者におすすめなのは、少額投資の際の取引手数料が安い証券会社です。以下に手数料が安い証券口座を3つピックアップしました。
楽天証券
<国内現物・約定・超割コース(税込)>
約定金額 | ~5万円 | ~10万円 | ~20万円 |
---|---|---|---|
手数料 | 55円 | 99円 | 115円 |
楽天証券は、5万円以下の手数料が55円と安いだけでなく、楽天スーパーポイントによるポイント投資にも対応しています。楽天スーパーポイントがたまっている人はポイント投資から気軽に始めてみるのもよいでしょう。
また、取扱商品の種類や銘柄も豊富で、初心者向けの情報コンテンツも充実しています。
SBI証券
<国内現物・約定・スタンダードプラン(税込)>
約定金額 | ~5万円 | ~10万円 | ~20万円 |
---|---|---|---|
手数料 | 55円 | 99円 | 115円 |
SBI証券も同じく少額投資の手数料が安く、Tポイントでのポイント投資が可能で、取扱商品の種類や銘柄も豊富です。
※手数料のプランとして別途アクティブプランというものもあり、一日の約定代金が100万円以下の場合は手数料が0円となります。
初めて株を買う際にはあまり関係ないかもしれませんが、慣れてきてさまざまな銘柄を買ってみたくなったときに、プランが豊富にあると幅広い選択肢の中から選ぶことができますね。
松井証券
<国内現物・約定(税込)>
1日の約定金額 | ~50万円 | ~100万円 | ~200万円 |
---|---|---|---|
手数料 | 0円 | 1,100円 | 2,200円 |
他の証券会社とは手数料体系が異なるのが松井証券です。とてもシンプルな手数料体系で、1日の約定合計金額が50万円以下なら手数料がかかりません。
海外株を取り扱っていないのはデメリットですが、少額で国内株式を中心に取引したい初心者に向いています。
まとめ
- 株を買うには証券口座を開設する必要がある
- 株価は需給のバランスで決定する
- 売買価格をあらかじめ指定したい場合は指値注文、確実に売買したい場合は成行注文
- 身近な企業の株を選ぶことや少額分散投資によってリスクを抑えて始めるのがおすすめ
- 初心者には手数料が安いネット証券がおすすめ
記事の編集責任者
FINANCIAL JOURNAL編集長
齋藤直人
編集者歴20年以上。主に紙媒体で編集経験を積み、趣味系雑誌4誌の編集長を歴任。
雑誌の特集記事だけでなく、企業とのタイアップ企画、地域活性化事業への参画など、コンテンツ制作力を活かして幅広いフィールドで活躍。国会議員、企業の重役、スポーツ選手、芸能人などジャンルを問わず幅広いインタビュー経験を持つ。
FXトレーダー歴も5年以上あり、好きなトレードスタイルはスイングトレード。これまでの最大勝ち幅は1500pips
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